武者修行編-6.子どもだからって見ると痛い目見るぜ?
「おっはよ~!モンドくん!今日もいい天気だね〜!」
「···おはよう、フー」
今日も昨日と同じ部屋だった···。ダブルベッドで一緒に寝たんだ。
さすがに寝不足だったから、今日は深く寝ちまった。
今日はどうすっかなぁ〜?そろそろ王都を出てほかの町にも行ってみたいんだよなぁ〜。
とりあえず朝食をのんびり食べてから冒険者ギルドに向かった。そこで残りものの依頼を見ていると、こんな依頼があった。
『エイテ帝国まで行商人の護衛』
これなら移動しつつ、依頼もこなせるんじゃないか?
「フー、これなんてどうだ?」
「いいんじゃない〜?のんびり馬車旅もおもしろそ〜!」
「んじゃ、これにすっか!」
というわけで南門の前に行くと、依頼人である行商人の団体の馬車があった。馬車は全部で30台。荷物が満載の状態で出国審査の列に並んでいたぞ。
「こんにちは〜!冒険者ギルドから行商人の護衛で来ました!モンドです!」
「フーだよ〜!よろしくね〜!」
おれたちがあいさつをすると、依頼人と思われる太っちょのおじさんが前に出てきた。ちょっと不機嫌な顔してるぞ?
「あんたたち2人が護衛だと?冒険者ギルドにナメられてるな!ガキをよこすなんて!」
···あ〜、見た目からしたら確かに冒険者になりたての子どもが来たらそう言うか。装備ったって、鎧とか着てないもんなぁ〜。あんなの、当たらなければただの重しだしなぁ〜。
「ガキだけど、腕はそれなりだぜ?」
「はっ!口だけならどうとでも言える!」
「そっか。だったら···。フー、木切れ持ってるか?」
「もち!はいどーぞ!」
「ま、こんなもんでいいか。誰か剣持ってるか?それでおれに斬り掛かってきな」
「なに?」
「いいからいいから。誰でもいいぜ?もちろん、おれは攻撃しない。この木切れで剣を受け止めるからさ」
「···おい、やれ」
「ヘッヘッヘ。頭に乗るなよ?後悔しな!」
用心棒っぽい、図体デカいおっさんが大きな剣を振り下ろしてきた!
ガキーーーン!
用心棒が両手で振り下ろした剣を、おれは片手で持っていた木切れで受け止めてやった!
「なっ!?バカな!?木切れで剣を受け止めただと!?」
「なかなかパワーあるな!じゃあ、次は木切れなしで相手するぜ!かかってきな!」
「ふざけんなぁーー!」
用心棒のおっさんは剣を振り回すけど、おれにはまったく当たらない。モーションが一撃必殺のものばかりだから、簡単に避けやすいんだよ。
「はあっ!はあっ!ちょこまかと動きやがって!」
「じゃあ、次は動かないから。遠慮なく斬り掛かってきな!」
「バカにしやがって!往生せいやーーー!!」
用心棒のおっさんが振り上げた剣を思いっきりおれに振り下ろした!そしておれに直撃!!
「うわっ!?」
「やりやがった···」
「ガキのクセにナメた事言うから···」
行商人たちがそう言ってたな。
「はあっ!はあっ!へっ!大人をナメた罰だ!」
用心棒のおっさんも勝った気でいるなぁ〜。でもな?それは『代わり身』だぜ?
「残念でした〜!それはおれじゃないぞ」
「え···?なっ!?いつの間にワシの背後に!?」
ははは!みんな驚いてるぜ!これで実力は示せたかな?
「これでどうだ?こう見えてそれなりの腕なんだぜ?」
「クソッ!」
用心棒のおっさんはものすごく睨んできた。···あ〜、こりゃ倒さないといけないかなぁ〜?
そう思ってたら今度はフーが動いた!
「おじさん〜!今度はフーが相手するね〜!」
「なんだと!?」
「あ〜。フー?ほどほどにしとけよ?」
「もっちろん!」
「バカにすんなぁーーー!!」
「ほいほいほいっと!」
フーは用心棒のおっさんの攻撃をさらに近距離でかわし続け、そして···
「それじゃあフーからいくね〜!」
「なにっ!?消えた!?」
フーは消えたんじゃない。さっとしゃがみ込んで視界から消えつつ、思いっきり足払いを用心棒のおっさんに食らわせた!
「ぬおっ!?」
フーは足払いの回転をしつつ、もう一回転して今度はみぞおちを蹴飛ばした!
「んがっ!?」
ちゃんとフーは手加減してたな。用心棒のおっさんは軽く吹っ飛んで倒れた。意識はちゃんとあるけど、痛そうにしてるな。
「これでおれたちの実力はわかってもらえたな?そんじゃあ回復魔法かけとくぜ!」
おれは用心棒のおっさんに回復魔法をかけてやった。一気に痛みがなくなったので驚いてたな!
「···わかった。道中よろしく頼む」
「おう!」
「は〜い!よろしくね〜!」
こうしておれたちはエイテ帝国に向けて出発したんだ。
「ライトニングアロー」
「魔力手裏剣〜!」
「···マジスゲエな」
おれたちは先頭の馬車に乗せてもらった。乗せてもらったってか、屋根の上だけどな。馬車の中は荷物だらけだからおれたちが乗るスペースなかったし、屋根の上からだと魔獣が出没したらすぐわかるしな。
街道を進んでいるとはいえ、それでも魔獣は出没する。さすがに人通りが多いと警戒をするのか出にくいんだけど、おれたちは街道から見える範囲にいる魔獣は近づいてこないヤツも込みで討伐していった。
「見た目はガキなのにスゲエ魔法使うんだな?出発前に見た格闘もすごいな!誰に教わったんだ?」
「おれは道場の息子なんだ。だからパパからだな」
「フーはパパとママだね〜!」
「両親も強いんだなぁ〜」
「そうだな。パパは一応武術の達人である『理』に至ってるからなぁ〜」
「そういうモンドくんも皆伝秘技使えるから至ってるでしょ〜?魔力手裏剣〜!」
「パパほどじゃねえよ。まだまだ経験不足だ。ライトニングアロー」
「···はぁ~。最近の子どもはすごいんだなぁ〜」
「おっちゃん···。もう10歳超えてるんだから子どもじゃないって!」
「ははは!悪い悪い!」
御者のおっちゃんと仲良く話しつつも魔獣を倒していくおれたちだった。
※2026/4/9追記
以下のまえがきは2025/11/25投稿時のものです。
予定組んだのにちゃんと見てない部分が多すぎてちょっと失敗したんですよね。ちなみにスタンプラリーについては事情を話して特別に救済してもらえました。
本日は大分県城島高原より投稿です!
日中は商船三井さんふらわあ様のスタンプラリーと別府八湯温泉道スタンプラリーやってましたが、計画が甘くて定休日が多かった···orz
さんふらわあさんも、まさかブラウザの履歴でスタンプ管理してるのを知らずに、定期的に履歴消してたので消えてしまい、旭川行ったのがパーに···orz
小さな文字はちゃんと読みましょうね。




