初戦
一気に書きましたので誤字脱字があると思います!
そして大会の開会式が始まった。大会に出る選手も観客も皆客席に着席していた。
大会の会場の真ん中に立っているのは、あの俺の事を変態呼ばわりしていた、ホワイト城の王様とボルクさんがそこにはいた。
「えー、まずは最初に謝らせていただきたい。三年に一度のバトルビックトーナメント大会を遅らせたことを本当に申し訳ない!!」
王様が深く頭を下げる、黒竜のことを言い訳に使わないところに俺は少し感心をしていた。
「そして、今回の大会は世界中のよりよい強い戦士達に集まっていただき大変ありがたい!熱い戦いを是非我々に見せつけて観客を大いに盛り上げていってほしい!これで私からの台詞は以上だ。では前回優勝者に後は任せる!」
そしてボルクさんが喋り出す。すぅううぅううっと息を吸うボルクさん。
「おめぇらああああああ!今回こそは、この俺様の事をちゃんと倒してくれるんだろうなああ?」
なんて挑発的な言葉、これはなんとなくラバルの気持ちが少しわかるような気がする。だが観客達はこの発言に対して好意的だった。
「いいぞーボルク!!」「もっと挑発していけ!」「よ!前回チャンピオン!」
結構人気者なんだなボルクさんは。
「この大会もしょぼくなったもんだぜ、俺が若い時なんかは、初戦でこの俺が敗退するくらいだったのによう?今じゃこの俺が大会の優勝者だぜ?笑えてくるぜ。でも万が一俺を超える戦士が現れたなら、その時が俺は時代の変わり目だと思っている。まぁそんなことはこれっっっっっっっっっぽっちも思っていないがな。」
大会の熱気どんどん上がっていく、凄い盛り上げてるなぁ。
「よし、お喋りはこれくらいにしてさっさと始めていこうか!これが今回のトーナメント表だ!」
ドォオオオン!っと観客席の方にあった巨大石版の表面が崩れていきそこにはトーナメントの表が石版に刻まれていた。
「最初の戦いは!期待の新人!タケロー!そして対戦相手は狩りの女ロアロ!!さっさとこいよな!俺も大会の準備をしないといけないからな、試合のコングは我がホワイト城の王様と、大会の説明などは王様の娘のリース姫に任せるぜー!」
「兄貴!?いきなりっすよ!初戦!」
「え?マジじゃねーか!」
「一緒に行くっす!」
俺とショウは急いで会場に向かっていった。
「うわー結構この会場は思っていたよりデカいなー」
「そうっすねー自分はいつも、観客席から見ていただけっすから、こんなに大きかったとは思ってなかったっす」
俺達はこの会場の大きさに圧倒されていた。
「来たわね。黒竜を倒した、大物新人!」
目の前には、巨大なかっこいい弓を持ち身体の居たる所に矢を仕込んでいる大きめのゴーグルをした女の子がいた。
「この人が狩りの女、ロアロっすよ・・・」
「あぁ、中々可愛い!」
「いや、どこ見てるんすか」
可愛いと思った、この人がもしかした俺の本当のヒロインなのかも知れない。
「頑張れ~お姉ちゃん」
「頑張れ~」
ロアロの隣りには、ロアロ似ている小さい子がいた、多分弟と妹だろうな。あっちの雇い主なのかな?
「戦いを始めるので雇い主は安全地帯で見守っててください」
リース姫がそうやって会場の上には特別な席が用意されている場所から俺達に言ってきた。会場には少し離れた所に安全な場所がありそこで雇い主は見守るのが、この大会のルールらしい。
「では改めてルールの説明をします!至ってシンプルです、相手が気絶をしたり負けを認めたりしたら勝ちです。命の危険を感じたら、すぐに我が軍の騎士達が止めに入ります。大きなケガをしても安心してください。こちらで回復魔法士をいっぱい連れてきましたので、そして会場の外からの妨害などを防ぐために魔法士達が大きなバリアを張りますのでご安心をしてください!わかりましたか?」
なんか色々とちゃんとしているんだなー。
「それでは始めます…お父様はまだ来ていないので私が初戦のゴングの鳴らせていただいきます!レディー・・・ゴー!」
ゴンッ!
いやそこもリース姫がやるんかい!
バッとロアロが俺との距離を一気に離れた。まぁ相手は弓使いだしな、近距離は苦手なんだろうな。
「まずはお手並み拝見!」
ヒュン!と矢が飛んできた。俺はあぶねっと思い横に移動して避けた。相手の武器は弓だ、常に動けば当たることは無いだろうな。そう思った瞬間。
グサグサッ!と俺に足に二本の矢が刺さった。めちゃくちゃ痛い。
「痛ぇ!」
「いやぁ簡単な獲物でよかったよ、動きが大げさすぎて、すぐ次にどんな動作するかわかっちゃった!」
ロアロは笑いながら言う。こいつもチートみたいな能力を持ってるのか?先読みなんてしやがって!コノ世界はチートだらけなのか?
読んでいただきありがとうございます!頑張ります。