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『元SSS級暗殺者の道具屋生活。依頼ついでに冒険者をしていたら、なぜか伝説になっていました』  作者: ねむい人
第2章 弟子達、集結する

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第九話 最強の弟子、帰還する  

第九話です!


第2章最初の弟子が登場します。


レオンの過去が少しずつ見えてきます。

王都地下。


 轟音。


 崩壊。


 神殿が消えていた。


 正確には。


 中から出てきた何かによって吹き飛ばされた。


「きゃはは」


 銀髪の少女が笑う。


 年齢は十五歳ほど。


 赤い瞳。


 小柄な体。


 しかし。


 その足元には巨大な魔法陣が広がっていた。


 王国最高峰の封印術式。


 数百人の魔導士が命を懸けて作った結界。


 それが。


 壊れている。


 たった一人によって。


「久しぶりの外だー!」


 少女は大きく伸びをした。


 そして。


 周囲を見渡す。


「師匠どこかな」


 次の瞬間。


 消えた。


 音もなく。


 姿もなく。


 ただ消えた。


⸻


 一方。


 夜明けの道具店。


「つまり?」


 レオンが聞く。


「国が危ないんです」


 アークが答える。


「そうか」


「反応薄くないですか!?」


 いつも通りだった。


 その時。


 ドォォォォォン!!


 突然。


 店の外で爆発音が響いた。


 全員が振り向く。


「敵襲か!?」


 騎士達が剣を抜く。


 魔導士が詠唱する。


 緊張。


 警戒。


 そして。


 煙の中から飛び出してきた影が一つ。


「師匠ーーーーー!!」


 少女だった。


 銀髪。


 赤い瞳。


 満面の笑み。


 そして。


 レオンへ向かって飛びつく。


 ドゴォン!!


 地面が砕けた。


 衝撃波で騎士達が吹き飛ぶ。


 馬車が横転する。


 店の看板が揺れる。


「師匠!」


 少女はレオンに抱き付いていた。


「会いたかった!」


「そうか」


「そうかじゃないです!」


 アークが叫んだ。


「誰ですかその化け物!」


「失礼だなー」


 少女が頬を膨らませる。


「私は化け物じゃないよ」


 そして。


 ニコッと笑った。


「師匠の一番弟子だもん」


 沈黙。


 全員が固まる。


「一番?」


 アークが震える。


「嘘だろ」


「本当だよ」


 少女は胸を張った。


「剣も」


「魔法も」


「体術も」


「全部教わったし」


 アークの顔色が悪くなる。


 嫌な予感しかしない。


「名前は?」


 ミアが聞いた。


「ルナ」


 少女は笑顔だった。


「元魔王だよ!」


 全員が固まった。


「は?」


 ミアが聞き返す。


「元魔王」


「は?」


「昔やってた」


「昔やってたみたいに言うなぁぁぁ!!」


 騎士達が悲鳴を上げた。


 現魔王ノクス。


 古龍グラディオス。


 王国騎士団長アーク。


 そして。


 元魔王ルナ。


 夜明けの道具店は。


 着実に世界で一番危険な職場になっていた。


 その時だった。


 ルナが店の中を見回す。


「師匠」


「ん?」


「私も働く」


「そうか」


「部屋ある?」


「空いてる」


「やった!」


 即決だった。


 アークは頭を抱える。


 ノクスも頭を抱える。


 グラディオスだけ笑っていた。


 そして。


 誰も気付いていなかった。


 遠い空の向こう。


 さらに別の封印が反応していたことに。


「見つけた」


 黒いローブの男が呟く。


「ようやく」


 その瞳は。


 狂気に満ちていた。


⸻


 第九話 最強の弟子、帰還する 完

ルナ登場です。


古龍、魔王、騎士団長に続き、今度は元魔王が増えました。


夜明けの道具店の従業員がどんどんおかしくなっています。


次回、黒ローブの男が動き出します。お楽しみに!

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