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『元SSS級暗殺者の道具屋生活。依頼ついでに冒険者をしていたら、なぜか伝説になっていました』  作者: ねむい人
第2章 弟子達、集結する

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第十話 黒衣の弟子、動き出す

いつも読んでいただきありがとうございます!


第2章も少しずつ動き始めました。


今回は新たな弟子が登場します。

翌朝。


 夜明けの道具店。


 レオンは頭を抱えていた。


「狭い」


 店の中。


 人が多すぎる。


 古龍グラディオス。


 魔王ノクス。


 元魔王ルナ。


 騎士団長アーク。


 ミア。


 そして自分。


 辺境の小さな道具屋には明らかに人口過密だった。


「部屋足りないな」


「増築する?」


 ルナが言う。


「やめろ」


 嫌な予感しかしない。


 この少女の場合。


 本当に山ごと吹き飛ばして増築しかねない。


 その時だった。


 コンコン。


 店の扉が鳴る。


「客か」


 レオンが向かう。


 扉を開く。


 そこには。


 一人の男が立っていた。


 黒いローブ。


 長い黒髪。


 細身の体。


 年齢は二十代後半ほど。


 どこにでもいそうな青年。


 だが。


 その瞬間。


 グラディオスが立ち上がった。


 ノクスが目を細めた。


 ルナの笑顔が消えた。


 空気が変わる。


「久しぶりです」


 男が微笑む。


「師匠」


 まただった。


 アークが頭を抱えた。


「増えた……」


 男はレオンを見つめる。


 そして。


 静かに膝をついた。


「お会いしたかった」


「そうか」


「覚えてますか?」


「いや」


 男が固まった。


 数秒。


 沈黙。


「そうですよね」


 慣れていた。


 どうやら経験済みらしい。


「誰だ?」


「ゼロです」


「そうか」


 レオンは頷く。


 何も分かっていない。


 ミアが小声で聞く。


「誰なんです?」


 その質問に答えたのはノクスだった。


「昔の人類最強」


 ミアが固まる。


「え?」


「勇者より強かった」


 さらに固まる。


「え?」


「私でも勝率五割」


 ミアは思考を放棄した。


 人類最強だった。


 しかも魔王基準である。


「今は?」


 レオンが聞く。


「無職です」


 即答だった。


 ノクスが吹き出す。


 ルナが腹を抱えて笑う。


 アークは遠い目をした。


「働きますか?」


 ゼロが聞く。


「働け」


 即採用だった。


「ありがとうございます」


 これで従業員が増えた。


 増えてしまった。


 その時。


 ゼロの表情が変わる。


「師匠」


「ん?」


「一つ報告があります」


 珍しく真面目な顔だった。


「封印が三つ壊れました」


 店内が静まる。


「どれも弟子です」


「そうか」


 レオンは頷いた。


「全員来るな」


 グラディオスが呟く。


 ノクスが頭を抱える。


 ルナは爆笑している。


 アークは絶望していた。


「王都終わった……」


 そして。


 遠い空の向こう。


 三つの巨大な魔力が同時に動き出す。


『師匠』


『師匠』


『師匠』


 世界最強達が。


 一斉に辺境へ向かい始めていた。


⸻


 第十話 黒衣の弟子、動き出す 完

これにて本日分は終了です!


騎士団長、元魔王に続き、人類最強まで加入しました。


そしてレオンの弟子はまだまだいるようです。


次回からは「弟子達、集結する」が本格的に始まります!


少しでも面白いと思っていただけたら、ブックマークや評価をいただけると嬉しいです。


それではまた次回!

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