81.西の皇帝
場所:ノイエ帝国首都バルトーリ、バルトーリ宮殿
「よくぞここまで来た」
目の前に座る穏和そうな顔のおじいさんはそう言う。
派手な軍服を着た、白髪混じりの金髪な皇帝。
私は敬礼をして応える。
「エヴァ・リスト准尉、陛下の命により馳せ参じました。」
「ハッハッハ、堅いね中尉。楽にしてくれて構わないよ。さぁ、勲章を授けようじゃないか」
芝居がかった大仰な動作で、私の胸に勲章を付けた。
私はどうやら二階級特進したらしい?
皇帝はそれが終わるとチラリと私の後ろを見た。
そこには何故か"戦場の天使様"がいた。
「おお、ノア…いたのか」
皇帝がそう言う。
「私のお気に入りが叙勲されると聞いたからね」
"天使様"ことノア?はそう返す。
「ほう、お気に入りとな?」
「そう…"気づいていない記憶を持ってる子"みたい」
そんな感じで私を置いてきぼりにしているノア?に突然わしゃわしゃと撫でられた。
「ね。気づいていないよね」
「えっ…?」
ついそう口に出す。
「ほら」
満足気にノアがそう言う。
…何が「ほら」なのか分からないけど。
「お2人はどういったご関係で…?」
皇帝とノアになんとなくそう聞いてみた。
「あ〜娘ってやつだよ。ね?ルジェフ」
皇帝を名前で呼ぶノアがそう言う。
とてつもなく怪しい。
「そ、そうだね」
皇帝がそう返す。
尚更怪しい。
「今日はうち泊まってく?」
ノアはニタっと笑いそう言う。
「あ…えっと…お邪魔させていただきます…?」
断る理由も無いし、そう答える。
次回、地獄のお泊まり会




