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転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


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80.野戦病院の天使様

場所:前回と同じ

エヴァ視点

「ぅぅ……………ぅん?」

パッと目を開くと見知らぬ天井が見えた。

白い…布っぽい…あれ?ここもしかしてテント?

「あら、おはようございます」

声のする方を向く。もしかして私死んだ?砲弾でも降ってきて即死させられたのだろうか。

そう思ったのもちゃんと理由があって、

目の前には()使()がいた。

金髪で、背が高く、優しく細められた碧眼をした…

「もしもーし…精神生きてます?」

ぐいっと顔を近づけそう言ってくる。

恐ろしいくらいに無臭。この人の性別ってどっちなのだろう。

「私、砲弾にでも押しつぶされて死んだんですか?」

「安心してください。過労で倒れただけですよ」

「え…でも私、今元気ですよ?」

「まぁ一度栄養を摂って寝ましたからね」

「…なるほど?」

「さぁさぁ…ゆっくり休んでください。過労で死んで欲しくはないですからね」

そう言って私を優しく撫でる。

「はい」


勧められた通りにシャワーを浴び、食事を摂ったあとすぐに28番テントに戻った。

「おっ帰ってきたか。早速、手伝ってくれ」

少尉がそう言ってくる。

「てっきり私、死んだのかと思ってました」

「ハッハッハ、考えることは同じらしい。俺も初めてあそこに寝かされた時は死んだものと錯覚してたな」

「あの人は一体…」

「野戦病院の天使サマってやつだ。俺たち第2師団衛生部隊の精神的支柱だよ」

「人間なんですか?あの人」

そう質問してみる。

「さあな?案外ほんとに神が遣わしてくれた天使様かもしれない」


『第1師団及び第4師団の挺身的活躍により北部方面の前進に成功。衛生部隊を除く第7師団はこれの援護に当たること』

やっと治療に終わりが見えてきた頃、そんな命令が第7師団司令部向けに発されたとドタドタ走り回っている"責任者"の少佐が教えてくれた。

「これが終わっても結局留守番か…せっかくだ。第2師団衛生部隊に来ないか?」

少尉が真面目な顔でそう言う。

「できるのなら…そうしたいですね」

せっかくここまで仲良くなったのだし


『第7師団衛生部隊はその功績を鑑み、今日をもって第2師団衛生部隊に合流。また同時に第2師団の大規模改編を行うため後方へ移動する』

これまでドタドタと走り回っているところくらいしか見ていない"責任者"の少佐から、集められた第7師団衛生部隊に向けてそう告げられる。

「エヴァ・リスト准尉はいるか」

業務的な連絡が終わって解散となった後、少佐がそう言ってきた。

「はい。私です」

「そうか君か…今すぐ首都へ向かってくれ」

「な…何故…」

「皇帝陛下よりレジ=ドノール勲章を賜れるらしい」

「えっ…?はっ…?」

レジ=ドノール勲章と言えば、この国の衛生関係における最高勲章だ。

「馬車は既に用意されてるらしいから、支度をした後ここに戻ってきてくれ」

「わ…わかりました」

そう言い私は敬礼してその場を後にした。

次回、西の皇帝

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