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しんかホームやぎぃか様について、調べようと思ったのだ。少しの情報で、丑師が気が付いたのだ。伝説、と言っていたし、検索をかければ、すぐにある程度のことは記事が出るはず。
もし、万が一、動画を開くことになったり、急に音がでるようなサイトに行ってしまっても、イヤホンをしている限りは大丈夫。動画サイトを開き、念入りに音漏れがしていないことを確認する。片方だけイヤホンをつけ、検索欄にぎぃか様、と入れようとして、僕は文字を消す。
「――……その、前に……」
僕はぎぃか様を調べる前に、丑師の宣伝用アカウント、とやらを探した。本当に霊媒師のところへ行くかは別として、連絡先を知っていることは、悪いことではないだろう。
動画配信サイトの他に利用しているものは一つしかないようで、あっさりとSNSの宣伝用アカウントは見つかった。
「…………」
先ほど、僕が住所をコメントで書きこんでしまった配信のアーカイブを、一時的に非公開にしたことが、最新のコメント投稿になっていた。僕の不手際で……。少しばかり、罪悪感がわく。
でも、僕だって知らなかったというか、なんというか……。
言い訳にもならない言い訳を、誰に言うでもなく、それでも頭の中で並べながら、DM作成の場所を開く。
今の僕自身はあまりSNSは利用しないもの、高校時代に使っていたアカウントがまだ残っていたので、それを利用して。
先ほどの配信での謝罪をすると、あっさり僕だと分かったようだ。
【過疎配信だから助かったけど、絶対に他でやったら駄目だよ】とお怒りの言葉をもらいながら、共に、知り合いの霊能者が経営しているというカフェの電話番号と住所を教えてもらった。彼女の紹介だと声をかければ、霊能力者としての相談を受けてくれるらしい。イタズラや、インチキだと通報されないよう、紹介された人の名前がない限りは、全く相談を受けてくれないのだとか。
「……思ったより近いな」
いや、正確にはそこまで近くはないのだけれど、同じ県内だ。もっと、都会に出ないとこういう人とは会えないのだと思い込んでいた。
丑師にお礼のコメントをしてから、教えられたカフェの名前を検索してみると、普通のカフェがヒットした。いかにも個人経営のカフェらしく、チェーン店にある派手さはない。でも、口コミの評判は良さそうだ。
乗り換えは一回あるが、電車を使って、片道一時間もかからない距離。今日は定休日ではないみたいだから、今から行ったって、夜までには帰ってこれる。
――問題は、どうやって家から出るか、なのだが。




