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寄生命体つのばやし 改訂版  作者: GoodSunGGgaming


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時を操る婦人像 瓦解編 I ll

Chronosの組織の一部となることをきめた二人は早速、暗殺の任務を言い渡された。


最初は狙撃で駄目なら自力でやるのが今回のやり方だ。


『ニート田中を同行させる。ながれは言い渡しているので聞いてくれ、武運を祈る』


そう羽生が言うと部下と思われる数名のスタッフがライフルと弾丸を渡してきた。


『俺が田中だ。働いてるからニートじゃねえが根性がはたらきたくねえってネジ曲がってるからニート田中ってよばれてる。あと能力が引きこもれる性能してるからだな。みてくれ』


ニート田中は空中に浮かぶ水分に魔力を過剰なまでに付与することで円形の膜をつくることができる。わずかながらだが超高速で振動しているので切れるのとガードにつかえるという優れものだ。


一朝一夕では真似できない繊細な魔力操作がそれを可能とさせていた、それは趣味のガンプラづくりの細かい塗装作業などの反復学習から得た賜物と言えた。


田中は空中に円形の膜を張るとそこに石を投げつけた。目に見えないレベルの粉塵にされた石はその威力を物語っている。


『今回の標的は塔漢(タワーマン)とよばれる汚職議員だ。地下元老院の上院議員である対象をころす』


ニート田中は歯軋りしながら言った。


『やつは渋谷地下ドームの薬物流通をしきってやがる、おれらの縄張り(シマ)では薬物はご法度だ』


『ゆるせねえよなぁ?』


『あぁゆるせねぇ!』


『俺たちに内緒でいいことしようってんだからなぁ!?よぉ!?』


そこ?と突っ込みたくなったが、ググっと堪えてみせたゆうきに背中をポンポンした藤堂。


『見せしめとケジメが必要だ。悪は悪でも流儀がある。それをおかしちまったらただの獣か外道でしかなくなるってわけだよなぁ!』


座っている黒いソファーに深く腰を沈める田中。


『よく任侠漫画で予習復習したんだっつーの、こんどは予習復讐といこうじゃねえかぁ!』


『マキシマム ザ モツモンっていけてるバンドのタイトルだ!いかしてるだろ!』


『たしかに!いけてるな!』


なのんことだかいまいち理解していないが、ゆうきは相槌をうっておいた。


『よっしゃ!きまりやな!』


何が?とおもったがニッコリしておく。


藤堂も話をあわせてはいるが、内容は理解していた。


『おどれら、ほんまええコンビやのう!おれも相棒がほしいぜ』


『四天王がいるじゃないですか』


『あれはあかんとはいわんが、利害関係の一致で命は預けられへん。絆で強く団結したいんや!おれはそういうとこ、大事にしていきたいと思うとる』


『でも、働きたくないねん!ニートみたいに引きこもって好きなことしたいねん!でもな、現実みて必死こいていきていかなあかん。そんなジレンマを酒の席で話したらお前は本性がニートだなっていわれてニート田中になっちまったんだ』


てやんでぃ、とアゴをしゃくると。


『江戸っ子が全部解決してくれらぁ!っておもいこんで働いてるわけ』


『わろてまうやろ!でもな、心は哭いとんねん。泣いとんねんとちゃうで、哭いとんねん』


暗殺の話しどこいってん?っていうのは無粋だと感じたのでいわずに、話すの待った。


『じゃあ本題にはいるで、その方法はやで』


机に資料を広げてそういうと、はをくいしばって笑った。


軍人ホスト会にはいっていたマコトはゆうきをさがすなか、アイリを遠くから見守っていた。


そう、ずっと遠くから。


『ホ、ホストになればアイリも俺のものになってくれるはず。ワインも六葉のクローバーもある。あ、アイリちゃんの誕生日をこれでいわうんだ!』


マコトの愛は歪でよどみきっていたが、矛盾してピュアでもあった。


彼女は幸せにならなければならない。そう、心に誓いどんなかたちであれ、彼女が幸せであればいいと思っていた。


あの日までは・・・。


日に日に衰弱していくアイリをみて、行方不明になったゆうきを憎んだ。何をしている、アイリちゃんはゆうきがすきなんだぞ。僕じゃなくて君だ。君が幸せにしろ!じゃなかったら、この世の地獄を見せてやる。


『へへ、アイリちゃんのためならなんんでもす、する』


だから、それいがいのことならゆるしてよね!


それが生き甲斐だった。


必死になって探した。


刀を召喚する能力を使って何人ものひとを殺した。


みつからなかった。


でも、情報はみつかった。


無名でアイリちゃんに伝えるため匿名の手紙を出した。どうやら信じてくれたらしい。


そこからはどうやるか知らないが見つけたらしい。


すると、とんでもない化け物みたいになって白髪で筋肉だるまでまるでけものだ。


そんなのがアイリちゃんにふれるなんてゆるせない。


でも、凄く二人は幸せそうだった。

でも


でもでもでも


心のモヤモヤがとれないんだ。


おれはどうしたらいい?


(アイリヲジブンノモノニシロ)


そうか、そうだ。


アイリちゃんは俺が幸せにするんだ。


ひたいのツノバヤシがそう囁いて精神に干渉した。ホンのわずかな亀裂だった。

ぐちゃぐちゃになっていた心は正常な形にもどろうとして亀裂が走り脆くつたない精神は歪な形へと姿を変えた。


そうだ



俺がしあわせにすればいいんだ。


殺そう。


ゆうきを殺す。そうだ!それが正しいんだ。


『汚れきったゆうきは許されないことをした。悲しませた上に獣のようになるだなんて、絶対にゆるせない』


確実にやる。


アイリをかなしませた罪は重い。


そう思い込むことで心の均衡をたもとうとしたのだ。二人が幸せになりしつれんしたことに気づいたマコトは行動に移った。

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