時を操る婦人像 始動編 V Vl
『もうしんだのでR』
不承不承ながら話しかける幸運卿。
『ここはどこ・・・だ』
『夢の狭間でR』
Rのかたちに変形するジェノバ。
『変幻自在でR』
『どうなった?』
『死んだのでR』
コホンと咳払いをすると杖とシルクハットをかぶった白髪の老人の姿になった。
『こういう姿をしていたのだが、神のいかりをかってしまって困っているのでR』
『ユウキと申したかな?そなたには異常なまでの魔力に対するポテンシャルをかんじるのでR』
『なんだかよくわかんねえけど、俺しんだんだな。わかるよ。感覚で』
ゆうきは無いからだをさすりながら全身をかんじた。
『アイリという人間が時をもどすでR』
シルクハットをくるりとまわす幸運卿ジェノバ。
『そうかよかった・・・!』
『限りなくきみを幸運にみちびいてあげよう!ハッピートリガァァアアア!』
銃を7丁召喚すると777発の弾丸をゆうきの精神体にあびせた。
『いきて、物語をつむぐのでR』
『神を滅せよでR』
そういうと視界からふわふわと霧のようにきえさっていった。
『あぁひきこまれていく感覚だ』
時がさかのぼっていくのをゆうきは感じていた。
『ゆうき!わたしの言ってることしんじられないでしょうけどしんじて!おねがい!』
アイリが血相を変えてつめよってくる。
『あぁわかってるよ。俺も時をもどしたことがある』
幸運卿の魔力によって記憶を保持したままアイリのタイムリープに便乗したゆうき。
優しくほほえみかけると無事でよかったと強く抱き締めて涙を流した。
『ばか・・・!ありがとぅ・・・!』
アイリも強く口の端をつぐんでいった。
『藤堂さん』
『どうした?』
『国家崩壊級のツノバヤシで現在協力的なものをリストアップしてください!』
カタカタとタイピングしてリストを作っていく藤堂。
ことの顛末をつたえると藤堂はいった。
『私は死なないのではなく、死ねないのだ』
『どういうことですか?』
『ツノバヤシのもとになっている寄生虫とおもわれる存在に死の瞬間つげられたんだ』
『お前は死ねない、死なせないとね』
黒い霧のようなもので悪魔のような顔がうかびあがり白い世界で眼前に浮いていたというのだ。
ゆうきにとっても幸運卿となのる人物から夢の世界でかたりかけられたのですんなり信用できた。
『じゃああのときは瀕死であってしんではいなかったのか!』
初回部屋中に死体がころがっていたのをおもいだして、きもちわるくなった。
『おえっぷ』
『あぁ死んではいなかっただろうが、誰かが死んだのなら戻ってきて正解だ』
『さすが藤堂さんのみこみがはやい!』
『いいから対策を考えなさい』
頭をぽりぽりかきながらゆうきはいった。
『対策ならあるよ。他人だのみだけどね』
『そっか!』
パーっと顔が明るくなっていくアイリをみて抱き締めたくなったが止めておいた。
『出来たぞ三名該当者ありだ』
リストをみてゆうきはコイツだとおもった。
『ロマンチック忍者!』
『そいつだな』
ゆびをならすと藤堂はすぐに連絡した。
『某、自分探しの旅の途中のため電話にでられま候』
メッセージをのこしてくださいとふざけたトーンのボイスがはいっていたのでゆうきは熱い声でいった。
『あんた俺のこと好きだよなぁ♂会いたいならこの住所にすぐ恋!』
がちゃりときると数分後電話があった。
『某の股ぐらがいきりたって候』
『わかったからこいよ♂』
『アッー!!すっごい!いまいくよ!!』
そういってロマンチック忍者は電話を切った。




