荒武者たちの宴と始まり 時を操る婦人像の真の能力
黒衣衆と黄衣衆はふかいのよびかけをまつため、ひび研鑽と練磨を続けていた。
きたるひがくるまでに。
地下競売所あとで、生活をしていたかれらの食料元は地上にいる組織の人間から運ばれる物資で賄っていた。
たべなくともいきていられるが、魔力をつくるのには満ちた心の精神がいる。
人間の頃であったよっきゅうがたまにこみあげてくるのだ。
武人として日本の裏社会を数百年いきてきたかれらは求道者として立派だった。
人の道をそれた外道を嫌い仁義に基づいてくらしていたのだ。
そんなおり深井の精神タイに属する魔力を感じわれらの王の帰還をいわいにいった。
『目覚められたのですね、王よ』
『さきほどぶりじゃのう!というか、何百年ぶりなんじゃろか』
『あなたという親であり王を失ってからはさまざまなことがありもうしたが、ここでは語りきれませぬゆえのちほど。今はただいわいましょうぞ』
胡座をかいてひざをたたくとうたげじゃー!といい宴会の準備をはじめさせた。
ゆうきたちにはないしょだ。要らぬ心労をかけさせたくない。しかるとき、後にはなそうと考えた。
人に一番近しいチンパン人の魔人、猪之助が連絡ととうかつをおこなっていたときいて、たいそう深井はねぎらった。
『すまぬな、遅れを取ったゆえにわしがふがいのうてのぅ。めんどうかけた、ありがとう』
ふかくあたまをさげてそういうとはなをすすった。
三兄弟の猪鹿蝶のなをかんする魔人たちはてばやく宴会の準備を手配するよう、組織のはいかに伝え、仲間を集結させるよういう。
『ウツロのはなしによると、何かの勢力がクロノダイバーというスーツをねらっとるらしい』
音頭を取るための練習はすませた。声が響く室内で宴会が始まる。
『やつらをさがし、先祖の根っこをたつ。ウツロづたいだが話は聞いている。おおよそのけんとうはついとるが、そのリーダーであるとされているものを行動不能にするのが目的だ』
てぶりみぶりをおおきくしていった。
『クロノスとなのるおとこたちが有力となっている霧のなかを手探りで暗中模索するようなもんじゃがついてきてくれるか!』
『応!!!』
複数の応というこたえがひとつのようにきこえるほどまとまっていた。
いまから始まるのは狩りではなく戦だとつげると地下でたてものごと大気がゆれる鬨の声ににたなにかが、こだました。
時を操る婦人像の真の能力とは、森羅万象千変万化、全ての事象と摂理に干渉し術者の深層心理にある理想を実現化させる能力である。ツノバヤシの明晰夢ににているがまたべつで、術者の意識ではなく深層心理に影響を受ける。
婦人像をつかうごとに複数の心理が介入し色を変えていく。そこに異物である明晰夢がくわわり歪曲していく世界は矛盾を抱え現実となって時の歴史を時間という記憶のキャンパスへとかきなぐる。
できあがった記憶は神と呼ばれるものの存在意義となり、力の根源となる。
偶像は実体化し神となり世界に影響を及ぼすようになる。
そう歯車はうまれかさなりさまざまなときのながれをつくっていく。
神の貯蔵庫とよばれる宇宙のそとにある保管空間に保存されていくのだ。
アカシックレコードは全宇宙の記憶の図書館であるが、神の貯蔵庫はそれににている。
アクセスする権利は神にしかなく、ほかのかみとよばれる存在にはその権利がない。
Godとよばれる神だけが操作できるのだ。
世界はかわっていき、産まれ変化し成長を遂げ衰退し滅ぶ。
栄枯盛衰。
世界はまたはじまる……。




