【洋上決戦】エピソード32:燃える海
はじめまして、または再びこんにちは。今回もお付き合いいただきありがとうございます。
陸地で激しい地上戦が繰り広げられる日本から遠く離れた外洋。
日本の海上艦隊が大編隊を組んで集結していた。
駆逐艦、空母、その他の各種海上戦闘ユニットが整然と並び、鈴蘭の指揮下に入っている。
他の海上将軍たちの艦隊も、ほぼ同時に到着して合流していた。
鈴蘭は自艦の指揮橋に立ち、双眼鏡を手に水平線を鋭く見つめていた。
敵の艦隊が現れ始めている。
数百隻の異国の軍艦が近づき、密で威圧的な陣形を組んでいた。
「これ以上前進するなら」
鈴蘭の声が、艦隊間通信の拡声装置を通じて響き渡った。
厳格で、威厳に満ちている。
「たとえ数メートルでも、我々は追加の警告なしに発砲する」
しばしの沈黙の後、敵の一隻——他よりはるかに巨大な軍艦——から重い声が轟いた。
その艦は編隊の中心に位置し、まるで従者に囲まれた王のようだった。
「我は大将軍、バルドゥール・クライシュだ」
声は力強く響き、隠しきれない傲慢さが滲み出ている。
「貴様らごときに我々を止められるとでも思っているのか? パンデモニウムが世界を支配するのだ!」
鈴蘭はゆっくりと双眼鏡を下ろした。
表情は平静を保っているが、その傲慢な宣言を聞いて瞳が鋭く光る。
「なんと幼稚な言葉だ」
冷たく返し、声は艦隊通信を通じてはっきりと響いた。
近くの別艦から、同盟の海上将軍も口を挟んだ。
同じく鋭い口調だ。
「世界は、犯罪者の群れにそう簡単に屈したりしない」
その返答に、向こうから大声の笑いが返ってきた。
過度な自信に満ちた笑いだ。
「見ていろ」
バルドゥール・クライシュの声が再び轟いた。
「この海で、どちらが先に沈むか」
追加の警告もなく、敵艦の巨大な艦砲が一斉に火を噴いた。
続いて巡航ミサイルが高速で飛び立ち、長い白い煙の軌跡を午後の空に残していく。
鈴蘭は即座に命令を下した。
「全部隊、反撃せよ! ミサイル防衛システムを起動!」
双方の艦砲が絶え間なく応酬し、激しい衝撃が関与するすべての艦を揺さぶった。
外れた砲弾が海面を打つたびに、海水が高く吹き上がり、直撃を受け始めた艦から立ち上る黒い煙と混じって巨大な水幕を作り出す。
日本艦の自動ミサイル防衛システムが素早く反応し、敵ミサイルの一部を目標到達前に撃墜した。
だが幾発かはすり抜け、一隻の駆逐艦に直撃して大爆発を起こし、編隊全体を轟音で揺るがした。
本物の海戦が、今まさに始まった。
周囲が炎と水の地獄と化していく中でも、鈴蘭の表情は平静を保っていた。
その顔から、この戦いが誰にとっても容易に勝てるものではないことが、はっきりと見て取れた。
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