↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『拾われた孤児、拾い主はまさかの退役軍人にして天才科学者』  作者: ティラピア池
第二部:崩壊の始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/69

【本土決戦】第31話:未知の翼 (第四編)

はじめまして、または再びこんにちは。今回もお付き合いいただきありがとうございます。


ジェットエンジンの咆哮に、誰もが凍りついた。


だがそれは、戦場の誰もが予想しなかった全く別の驚きをもたらした。


異国の戦闘機編隊——全十二機、三機ずつ四つのグループに整然と分かれていた——が、雲の向こうから鋭く急降下してきた。


日本軍の防衛部隊へ向かうのではなく、前進中の敵戦車列を直接叩きにかかったのだ。


「シュウウウウッ——!」


高速の機体が空気を裂く音が響き、精密射撃と空対地ミサイルの連続発射が続いた。


先ほどまで無敵に見えたセンセンマンとモロクの列が、次々と直撃を受ける。


爆発が敵陣形を叩き、自律型戦車ユニットが一両また一両と粉砕され、空中へ吹き飛ばされていった。


突然で、しかも極めて精密な攻撃だった。


陽炎は一瞬、その場に立ち尽くした。


異国の機体の動きを、戸惑いと安堵が入り混じった視線で追っている。


「……何者だ?」


彼は低く呟いた。


周囲に答えを持つ者など、誰もいなかった。


遠いどこか、パンデモニウムの隠された指揮室。


黒衣の将軍が監視画面を見つめていた。


平静だった表情が、徐々に怒りへと変わっていく。


「ちっ」


低く吐き捨て、歯を食いしばって怒りを抑える。


「まだ生きていたか。あの代物は本当に厄介だ」


痩せた指で目の前の机を叩きながら、画面から目を離さない。


異国のジェット編隊が、彼らの自律ユニットを次々と破壊していく光景が映っている。


「一時撤退を命じろ」


ついに冷たく、しかし制御された声で言った。


怒りはまだはっきりと滲んでいる。


「今日はこれ以上の損失は必要ない。だが記録しておけ——あの代物は、一刻も早く始末しろ。我々の大計画をこれ以上邪魔させる前に」


日本政府中枢の地下会議室では、緊張していた空気が一転して混乱に満ちていた。


大きな画面に、戦場カメラが捉えたぼやけた映像が映し出されている。


謎のジェット編隊が、雲の向こうへ再び消える直前の一瞬だ。


「現場部隊の報告によれば」


防衛大臣が、慎重な口調で話した。


「速度と距離のせいで、はっきりとは確認できなかったそうです。しかしカメラに残ったシルエットから、いくつかの現代戦闘機モデルに類似点が確認されています——F-35CライトニングII、J-35あるいはFC-31、そしてKF-21ボラメです。現在さらに調査を進めております、大統領閣下」


大統領は深く眉を寄せ、画面を長い間見つめてから口を開いた。


「つまり、彼らの出身地はまだ特定できていない、ということか?」


「はい、まだです、閣下」


テーブルの端に座っていた別の大臣が、隠しきれない疑惑を込めて口を挟んだ。


「奴らの本当の目的は何だ? なぜ我々を助けた?」


しばしの沈黙の後、別の大臣が答えた。


まだ確定していない推測を含む声だ。


「パンデモニウムに対する私怨があるのかもしれん。我々に本当に味方しているとは限らない」


「ならば」


最初の大臣が、さらに鋭い声で続けた。


「奴らは味方なのか、それとも我々がまだ完全に理解していない新たな脅威なのか?」


部屋全体が長い沈黙に沈んだ。


出席した高官たちそれぞれが、自分の思考に沈み込んでいる。


誰一人として、空気に重く漂うその問いに確かな答えを出せる者はいなかった。


議論は再び始まった。


今度は遥かに慎重な調子で——あらゆる可能性が検討され、あらゆるシナリオが長く議論された。


だが、出席者全員を完全に満足させる結論は、一つとして出なかった。


答えのない質問が交錯するその混乱の中で、ただ一つだけ、全員にとって明確になったことがある。


この戦争は、彼らがこれまで想像していたよりも、はるかに複雑なものへと変わりつつあった。

少しでも「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、ページ下部の**【ブックマークに追加】や【評価(★★★★★)】**をいただけると嬉しいです!

皆様の応援が執筆の大きな励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。