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『拾われた孤児、拾い主はまさかの退役軍人にして天才科学者』  作者: ティラピア池
第1章:平穏な日常

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第二十話: 一人ずつ捕まる

はじめまして、または再びこんにちは。今回もお付き合いいただきありがとうございます。


最初の十分間は、静寂の緊張の中で過ぎていった。


僕は茂みの陰に身を縮め、息を殺し、以前観察したカマキリの落ち着きを真似しようとしていた——静かで、忍耐強く、警戒を怠らない。


だが、そう遠くないどこかから、大きな木の陰越しに聞こえてくる、くすぐるような囁き声があった。


「おじさん、遅いな〜」


それはカゲロウの声だった。


本人はまだどこかに隠れているのに、はっきりと聞こえる。


普段ほとんど見せない、薄い嘲りの色が混じった口調だ。


「ほう? 俺に挑む気か?」


ワシオがにやりと笑い、声のした方向へ動き始めた。


「できるものならやってみなよ〜」


カゲロウがまた応じた。


今度は少し違う方向から。明らかに、移動しながらわざと挑発している。


ワシオは歩みを早め、その声の痕跡を慎重に追った。


ちょうど最後にカゲロウの声がした場所に近づいた瞬間、足が止まった。


「もう十分だ」


声のトーンが、急に厳しくなる。


「出てこい、カゲロウ」


一瞬の沈黙。


やがてカゲロウが、近くの木の陰から出てきた。


いつもの平板な表情のままだが、あまりに興じて挑発しすぎて捕まったことへの、わずかな苛立ちが滲んでいる。


「……ばれた」


短く呟き、あまり抵抗せずに諦めた。


二分後、今度は僕の番だった。


少し体を動かして、もっと楽な姿勢を探った瞬間、手が何の変哲もない葉の群れに触れてしまった。


だが肌が触れたとたん、熱くて猛烈なかゆみが一気に広がった。


「あ、痛い……!」


小さな悲鳴を抑えきれず、赤くなり始めた手を反射的に擦る。


ワシオの足音が、すぐさま声のした方向から近づいてきた。


「見つけた! ここにいたか、ヒカル」


僕はかゆみに顔を歪めながら、茂みから出て手を擦り続けた。


「この葉っぱ、最悪だ……」


小さくぼやく。


「それはイラクサだ」


ワシオは、僕の様子を見て笑いをこらえていた。


「最初の教訓だな。隠れる前に、周囲の植物をちゃんと見極めろ」


その後の八分間は、ほとんど音がなかった。


やがて、森の動物とは明らかに違う騒ぎ声が聞こえてきた。


「見つけたぞ、リンドウ!」


ワシオの声が響き、続いてリンドウの大きな抗議の叫び声が上がる。


明らかに捕まったことに腹を立てている。


「ずるい! 私、ずっと隠れてたのに!」


抗議の声は、本気で怒っているというより、遊びの中での不満に近かった。


「お前、さっきからうるさすぎた」


ワシオは満足げに笑った。


「枝の折れる音が、ここまで聞こえてきたぞ」


時間は流れ続ける。


残りの数分は完全な沈黙の中で過ぎ、そして三十五分目。


遠くからワシオの声が聞こえた。


今度は勝利の調子ではなく、感心した響きだ。


「見事だ、スズラン。ここまで時間をかけさせたとは」


スズランが、大きな石の廃墟の陰から現れた。


ほとんど完璧に姿を隠せる場所だった。


薄い笑みを浮かべている。


「ただ、動くべきタイミングを待っていただけです」


一時間が終わりを告げた。


ワシオの腕時計から、小さなアラーム音が鳴る。


私たちはテントの場所に再び集まった。


四人——僕、カゲロウ、リンドウ、スズラン——が、それぞれ不満と諦めの入り混じった表情で立っている。


まだ一人、姿を見せない者がいた。


「ホタルは?」


ワシオが周囲を見渡しながら呼ぶ。


しばらくの沈黙。


やがて、ほとんど隠れ場所とは思えない小さな土の盛り上がりの陰から、ゆっくりと動きがあった。


ホタルが這い出してくる。


体は泥と乾いた落ち葉にまみれ、天然のカモフラージュが完璧に張り付いている。


顔は妙なほど青ざめていた。


一瞬、彼女はただ立ち尽くし、何かの処理を続けているようだった。


そして突然、立ち上がると、土の盛り上がりから全力で走り去りながら、悲鳴を上げた。


「へびぃぃぃ! さっき隣にへびがいたのぉぉ!!」


突然の叫びにおれたち全員が跳ね上がった。


ワシオはすぐに駆け寄り、土の盛り上がり周辺を警戒しながら確認する。


だが、湿った地面に薄い痕跡があるだけで、何も見つからなかった。


「……そんな近くに蛇がいたのに、ずっと黙ってたのか?」


安全を確認した後、ワシオが半ば信じられない様子で尋ねた。


ホタルはまだ息を切らし、自分を抱きしめるようにしながら、青ざめた顔のままだ。


「あ、あたし、見つかるの嫌で……だからただ……じっとして……毒蛇じゃないって祈ってただけ……」


全員が、感嘆と戦慄の混じった視線を彼女に向けた。


最初に笑いを爆発させたのはリンドウだった。


「蛇のすぐ隣でずっと我慢してたのに、今になって大声出すの!?」


大声で笑いながら叫ぶ。


「お前の勝ちだ、ホタル」


ワシオが頷く。


まだ少し滑稽さと感心が入り混じった表情だ。


「一番長く、一番密かに、全く音を立てずに隠れていた——しかも蛇の隣でだ。素晴らしい仕事だった」


ホタルは弱々しく微笑み、まだ少し震えながらも、褒められて顔を徐々に赤らめていく。


ワシオが一度手を叩き、捕まった私たち全員の注意を引いた。


「よし、捕まった者への罰の時間だ」


リンドウが小さく呻いた。


「腕立て伏せでしょ?」


「お前とスズランは、その通りだ」


ワシオがにやりと笑う。


「五十回。今すぐ」


リンドウとスズランは、あまり文句を言わずにすぐに体勢を整え、訓練された規律で腕立て伏せのカウントを始めた。


だがワシオは、僕とカゲロウを少し違う、よりいたずらっぽい目で見た。


「お前たち二人には」


と彼は言う。


「一番と二番に捕まった者として、もっと……有意義な罰がある」


僕とカゲロウは、困惑した視線を交わした。


「今夜」


ワシオが続け、大きくにやりと笑った。


「お前たち二人で晩飯を作れ。その後は皿洗いもだ」


「なんで私たちだけ?」


カゲロウが眉を寄せて抗議する。


「なぜなら」


ワシオが気楽に答える。


「お前たち二人は、それぞれのやり方で一番問題を起こしたからだ——カゲロウ、お前は相手を挑発しすぎて自信過剰でバレた。ヒカルは周囲を読み切れずに油断した。追加の教訓だと思え」


僕は諦めてため息をつき、カゲロウは鼻を鳴らしただけで、それ以上は反論しなかった。


「……分かった」


彼女はついに呟き、メインテント近くに用意された簡易調理場へ歩き出す。


「行くぞ、ヒカル。今夜の晩飯を作る時間だ」


僕は少しためらいがちに後を追った。


この小さな決断が、人生で最も恐ろしい料理体験の一つに繋がるとは、その時はまだ知らなかった。

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