第十二話: 地下で発見されたもの
はじめまして、または再びこんにちは。今回もお付き合いいただきありがとうございます。
——フラッシュバック。あの電話の数時間前、インドネシアの研究本部にて。
地下の実験室は、天井に並んだスポットライトの白い光に満たされていた。無菌の金属製テーブルに光が反射し、白い研究用白衣を着た研究者たちが、防護眼鏡の奥で緊張した表情を浮かべながら、部屋の中央にある分厚いガラス製のテーブルを取り囲んでいる。
「本当に機材のミスじゃないのか?」シニアの研究者が問う。声は懐疑と好奇心の間で震えていた。
「三度確認しました、博士」隣の若い研究者が答える。データタブレットを握る指がまだ少し震えている。「結果は毎回同じです」
ガラス製テーブルの中央に、大人の拳ほどの大きさの石が置かれていた。
形は黒曜石——火山地帯でよく見つかる漆黒の火山ガラス——に似ている。だが普通の黒曜石とは違い、表面には薄く輝くネオンブルーの脈が走り、内部でゆっくりと動いている。まるで生きたプラズマの流れのように、石そのものに心臓の鼓動があるかのように。
「影を見てくれ」博士が呟き、スポットライトを石に正確に向けた。
普通の物体のようにテーブル面に暗い影を落とすのではなく、石の周囲の光がわずかに曲がっている——近くの金属テーブルの角が、少しぼやけて視覚的にずれている。まるで緩やかに波立つ水面越しに景色を見ているかのようだ。
「これ……光を曲げている」助手の一人が信じられない声で囁く。「重力レンズみたいだが、マイクロスケールで」
「それに重量も」若い研究者が高精度デジタル秤を持ち上げて続ける。「これを見てくれ」
石を秤に乗せると、表示された数値はその大きさから想像するよりはるかに重い——拳大の石が濃密な鉛でできているかのようだった。
だが別の研究者が近くで低周波振動発生装置を起動した瞬間、秤の数値が数秒のうちに急落した。数十キロから、わずか数グラム——綿の塊ほどにまで。
部屋の全員が沈黙し、見開いた目で顔を見合わせた。
「量子重量が不安定だ」博士が呟く。声は科学的な畏怖と、恐れが混じっている。「与える振動周波数によって変化する。もしこれが本当なら……もしこの性質を大規模に再現できれば……」
「……ほぼ無重量の機体フレームや戦車の車体を作れる」若い研究者が言葉を継ぐ。声は感嘆と、その意味を想像した戦慄で震えていた。
博士は姿勢を正し、表情を即座に厳しくする。「報告しなければならない。今すぐに、直接部長へ。完全な警備体制が敷かれる前に、外部へ漏れないように」
若い研究者は素早く頷き、すでに最寄りの通信端末へ向かっていた。
博士はもう一度その石を見つめた。青い脈は依然として、何か生きているかのようにゆっくりと脈打っている。最先端の科学でさえ、まだ完全には理解しきれない秘密を秘めたまま。
「こんなものは」彼は低く、ほとんど自分自身に語りかけるように呟いた。「この世界にあるべきではない」
しばらくして、初期報告が送信され、発見地点を守るために追加の警備チームが展開されると、研究本部の状況は徐々に統制を取り戻した。緊急警備プロトコルは計画通りに進行する——アクセス制限、データの暗号化、そして鉱物そのものは防振特殊容器へ移され、日本への完全退避を待つばかりとなった。
アラリックは、すべてのデータと報告を受け取り、完全に理解したことを確認したあと、ようやく帰宅を決断した。残る処理は、長年信頼してきたチームに任せたまま。
時は流れた。
年越しの前日。
全国の都市は、夜が訪れると色とりどりの明かりで彩られ始め、歴史的な瞬間の到来を告げていた——二〇九九年から二一〇〇年への移り変わり。多くの人が待ち望んだ新しい世紀だ。
白銀の大邸宅も例外ではない。エツコと全スタッフが家の隅々を提灯や新年らしい飾りで彩り、ヒカルと四人の姉弟は、明日の夜に参加する大きなお祭りに向けて準備に追われていた。
そして、そんな幸せな忙しさの最中、見慣れた黒い車が一台、白銀家の正門をくぐり、彼らが長く待ち望んだ人物を運んで帰ってきた。
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