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「でも、地下都市があるなんて聞いたことがないわよ?」
美来が首をかしげながら言った。
「アマカーテアの秘密基地では?」
とポチ。
「まさか」
とあたし。なんかやだぁ。ゴーストシティーって感じだよぉ。
もし、もしもアマカーテア軍の秘密基地だったりしたら……。
アマカーテア軍ていうのは、本来月に基地を持った軍で、それは巨大な力をもった怖い存在だったらしいのよ。
「ねぇ、帰ろうよ」
北くんの腕を引っ張ったら、
「どうして」
だって。続いて美来まで
「面白そうじゃない。見学してこうよ」
まったくこのいとこは!! 顔に似合わず無鉄砲なんだから!!
「マリノってば怖いの?」
「まさか! 行こう、早く! 」
こうなったらやけくそよ、ふんっ。
あたしは先頭を切って歩き出した。
★
「ねぇ、本当に誰もいないみたいだよ?」
ひとつのビルに入って、あたしは叫んだ。ちょっとデザインは古いけど、洒落た感じのビル。
「変わったデザインですね、お嬢さん」
ポチがきょろきょろしながら言った。あたしは頷きつつ、首をかしげる。
――何か変……。でも何が?
「どうして明かりがついてるんだ?」
「コンピュータ……作動してる!」
美来が奥のほうで叫ぶように言った。慌てて走っていくと、そこは管理室のようだった。ただ、カチカチと動くそれは、なんか無気味。
「見たことのない機械だな」
北くんが言った。
北くんにもわからない機械があるんだ。
それで、あたしってばついからかいたくなって言った。
「火星人が作った機械だったりして」
「火星人て、たこみたいなあれですか? 」
ポチが手をふにょふにょさせながら言った。
みんなで思わず吹き出しちゃう。もう、ポチってば。
「それは先週見たコメディでしょ。『火星人滅亡説』」
「滅亡と言えば、アマカーテア軍についてもなぞが多いよな」
そうよねぇ、すごく力を持ってたらしいのにね。
「魔法使いが現れてやっつけたって説があるらしいよ」
「まっさかぁ」
――でも、このことがあながち嘘でもないことに、後々気づくことになるわけで……。
「二二五六年か……」
北くんがコンピュータのキーを打っていき、EARTHのマークのキーをぽんと押した。
「勝手に押しちゃまずいんじゃない?」
あたしがそういったか言わないかの内に、急に周りが点滅し始めたのよ!
あわてて走ろうとしたら、ブワッと青い光に包まれて、後はもう、何がなんだかわからなくなってしまった。




