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「ふ……ん……月ねぇ」
とりあえず入った空き部屋の一室で真幸の話を聞き、ダンがつぶやいた。
「ところでお前、その左手にしてるものなんだ? さっきから気になってたんだが」
「ああ、これ? 爆弾だって」
あまりにサラッと言う真幸に、レットとダンは一瞬きょとんとする。
「これ取ろうとすると爆発するんだって」
二人は同時にギョッとし、ダンが怒鳴りだした。
「お前、どうしてそんな物騒なものしてるんだ?!」
「仕方ないよ。ロムステルがどうしてもって言うから」
「おーまーえーなー」
体をブルブルと震わせるダンに真幸は爆笑した。
「ごめん、大丈夫だよ。ロムステルが唸ってる間に改造しておいたからね」
「うなる?」
「チェスの相手をちょっとばかりね……」
おどけてウインクする真幸を見て、ダンはがくんと力を抜いて、真幸の双肩に手を置いた。
「お前って…」
「ん?」
「たいした奴だなぁ」
美来と真幸は確実に同じ血が流れてると、ダンは妙に納得した。
「冗談はそこまでにしておくとして」
レットの声が二人を現実に引き戻す。
「真幸が自力で脱出したとなると、微妙に作戦が変わってくるな」
「ごめん」
「真幸が謝る必要なんて少しもないさ。俺たちのモットーは臨機応変だからね」
レットの目が気にしないようにと少し笑む。
「君達が来てから、結構面白いことが続いてるし」
真幸は一瞬、これは嫌味かな? と悩んでしまった。
「さて、これから君をどうすればいいかな」




