3
mayo
今から会うというのに弾み続けた会話がひと段落して、私たちはTELを切った。
あたしの家は小高い丘の上にある。だからというわけではないけれど、出かけやすく帰りにくい
北くんや美来の家は小高い丘の真ん中あたり。字のとおり小高いだからあたしの家とは百メートルぐらいしか離れていない。
その直線距離にして百メートルぐらいを愛車のマウンテンバイク「MARIN」を走らせてしまうあたしって一体……。
TELを切ってから二十分後、やっと美来の家に到着。前のやっとは地下室探検のために色々と準備をしてたから二十分もかかってしまったのよ。なのに美来ったら
「こんなに持ち込んでー。もう、探検ったって、洞窟を探検するわけじゃないのよー!! 」
おまけに北くんまで
「マリノのよけいな荷物もちは有名なんだから、許してやれよ」
だなんて、助けてるんだか、けなしてるんだか。
あたしがご機嫌ななめを気取っていると
「ま、いいわ。じゃあ、探検のための打ち合わせでもしましょう」
なんて、「探検」の二文字を強調して美来が言った。
あたしはまだご機嫌ななめを気取りながらも、その打合せに参加した。
打ち合わせって言ったって、美来が適当に『真幸はこれもってね』『マリノは自分の持ってきたものをテキトーに持って行けばいいわ』なんていっただけ。
あたしが
「暗証番号は?」
って聞いたら
「あたしが知ってるんだからいいの」
だって……。
今日の美来はいつもにも増してきついと思ってるのはあたしだけ?
でも、一番張り切ってるのも美来なんだよね♪
そして地下室へのドアの前に胸をたかならせながら立っていた。そして美来があたしと北くんに「行くよ」という風に真剣な目つきで合図した。あたしたちはうんとうなずいた。
そして美来が暗証番号を入力しようとしたその瞬間、居間のテレフォンが鳴り出した。




