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Anniversary~アニバーサリー~  作者: chie
Act6.それぞれの行動

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maki

 歩いて数分。角を曲がること五回。あたし達はあるひとつの扉にめぐり合った……。


「これはなんだ?」


 上総が首をかしげる。今までの近代的(あたし達から見ればそうじゃないけど)なものに対して、突然現れた古いつくりの扉。かなりさび付いているらしく、ポチが押してもびくともしない。

 上総とあたしも手伝って、何とかこのおんぼろ扉を開けた。

 中にはつんとかび臭いにおい。見つかるといけないから、三人総がかりで中から扉は閉めておいた。


「――武器庫だ」

 上総は息を飲んだ。

 あたしは変なことに気づいた。


 武器庫なんて、あたしの記憶の中には入ってなかった……。


「この武器を見ろ。五十年以上も前のものだ。どうやらここは旧区オールドセクションらしい」

 あたしのなぞは上総によってあっさり解かれた。

 リックの持っていた地図は最近のもので、アマカーテア軍成立初期に作られたセクションは、たぶん地図には入ってない。だからあたしの記憶にないんだ……。いつものあたしならこんなことわからないのに、あたしもなかなか鋭くなってきたのね。

「何ぶつぶついってんだ。早くこの武器を持て。なるべく軽そうなものを選んだほうがいい。それとこれは持っておけ」

 上総はあたし達に黒いめがねを投げた。

「何……? サングラス?」

「赤外線スコープですよ、お嬢さん。赤外線は肉眼では見えませんから、これに頼るしかないんですよ」

といって、その赤外線スコープとやらをつけたポチのかっこよさったら!

「でも、どうしてこれが必要なんです?」

 ポチは上総の後姿に問いかける。上総はあたし達に背を向けて、使えそうな武器を探していた。

「旧区はかなり危険らしい。今までは赤外線が貼ってある場所は大体推測できた。だけど、旧区については誰も詳しいことはわからないんだ。赤外線が貼ってないとは断定できないしな」

 さて、と小さく言って、上総は立ち上がった。手には二、三個の銃らしきものを持っていた。

 見たこともない旧型らしい。

 今のBブロックに行くにはE内にある旧区を抜けなければならない……。

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