表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Anniversary~アニバーサリー~  作者: chie
Act5.回想と迷走

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
30/75

29

maki

 それからしばらくたって、あたしはふと外の騒がしさに気づいた。

「北くんが助けに来てくれたのかな?」

 あたしは願望を素直に口に出した。

 でも上総はかすかに顔をしかめるだけ。

 ま、助けに来たにしては騒がしすぎるか……。

 そこへ突然おじさん――ロムステル――があたしの前にボワンとでてきた。

「君達の仲間がここにいるよ」

 おじさんは平然とそんなことを言ってのけた。

 上総が目を見開く。

「後であわせてあげよう」

 そう言うと、おじさんはすっと消えてしまう。

 上総は頭を抱え込んだ。

 一体、今度は誰が捕まったの?!

「あの野郎……とんでもないタヌキだ」

 上総はポツリとつぶやいた。


   out★side


「うまくやってるかな、あの三人……」

 美来は銃の手入れをしているリックにコーヒーを渡しながら言った。

「大丈夫。ポチはともかく、リーと真幸は絶対心配ないって」

 正直それは、美来にというより自分に対して言ってるようなものだった。

 これは賭けだ。

 リー、真幸、ポチ。心もとない組み合わせではある。しかしなぜか、真幸の言葉は信じなくてはいけない気がするのだ。

 助けだと女神がいったからだろうか?


   side★MARINO 


 あれから上総は何もしゃべらない。

 あたしは暇を持て余して、壊れた(?)無線機をいじってる。

 でも、あたしにはぜーんぜんわからない……北くんなら改造や修理得意なんだけどな……。

「上総、アマカーテアは何を考えてるのかなぁ?」

 あたしは上総に背を向けながら小さくいった。

 この待遇のよさ(監禁だけど……)、副総帥自ら声をかけてくること……今度は何をしようとしてるのか……。わからないことだらけだ。

 ふと手の中の無線機を見ると、いつのまにか赤いランプがついてるのが目に入った。

 ドキッとしたのに気が付いたのか、上総がさりげなくあたしの隣に来る。

 ちょうどカメラには背を向ける形で。

 かすかなノイズ……そして

「リーの声だ……」

 上総がささやくように言った。

『上総、聞こえるか?』

 その声に、上総はマイク部分に指をこつこつと数度当てる。

 しゃべらないで答えてるみたい。

『これから言うことをよく聞いてくれ。マサユキが囮で捕まってカメラに細工をした。これから五分間、こちらからの映像をカメラに流す。小型爆弾を設置したから一分後に逃げろ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ