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Anniversary~アニバーサリー~  作者: chie
Act3.救出作戦1

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maki

「じゃあ、助けに行くんですね」

 北くんが落ち着いた声で言った。

 あたしも美来も他人事とは思えなくて、どうしていいかわからず二人で意味もなくうろうろしている。

「当然」

 リックが笑ってそう答えたので、あたしは少し安心した。

「さ、腹ごしらえでもするか」

 リックは引き出しからパンを五、六個持ってきた。

「腹減ったろ。食えよ」

 無造作に置かれたそれを、あたしは遠慮なく食べ始める。

「それにしてもお前らどこから来たんだ?」

 思わず動きが止まってしまう。

 未来から来ました。しかも火星から、なんて言えるわけがなかった。言ったって信じてもらえるはずがないもの。

「ま、いいか。言いたくなきゃ言わなくていいさ。それ食ったら寝ちまいな。シャワーとベッドは隣の部屋にあるからそれを使ってくれ。言っとくけどベッドは客用じゃないぜ」

「ベッドで寝られるだけで十分さ」

 北くんは最後の一口を飲み込むとそう言って、残ったお菓子と荷物を持って部屋を出た。

「リックは寝ないの?」

「ああ、まだやることがあるからな。仲間から連絡があるかもしれないし」

「一人じゃさみしいでしょ。一緒に起きててあげようか?」

「ばーか。寂しいわけないだろ。俺の心配よりマサユキの心配でもしてな」

 なんでよ?

「俺のそばにいるとマサユキが怒るんじゃないか?」

 ニカッと笑われてムッとする。

 何か言い返そうとしたんだけど、ちょうど北くんに少し怒ってるような声で呼ばれ、美来に引っ張られる形で隣の部屋に入ると、かすかにリックの笑い声が聞こえてきた。

 なんなのよぉ、いったい。

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