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Anniversary~アニバーサリー~  作者: chie
Act2.タイムスリップで地球?!

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maki

「で、最後に俺は北真幸です。ミスター・リチャード」

「リックでいいよ」

 そんな穏やかな雰囲気になった瞬間、突然あたしのおなかが鳴り出した。ううっ、はずかしい。みんなはびっくりしたようにこっちを見て笑い出す。

 ぷん。あたしはおなかがすいてるんだい。

「ああ、もう六時半になるのか」

 時間を確認してリチャ……リックが言った。

「とりあえず、腹ごしらえが必要だな」

 そう言いつつ、リックは難しい顔をする。

「ここにも保存食が少しあるけど、そろそろ底が着きそうだったんだよな。調達の予定はまだ先だし……」

と黙ってしまった。

「あたし達、やっぱり邪魔になるんじゃないかしら……」

 美来がこそっと言う。

「え? どうして?」

「だって、ココって今色々大変だと思うの。そんなところに私たちがひょっこり現れて。四人分の食料って馬鹿にならないと思うわ……」

「そうなの?」

 今ひとつぴんとこない。

「ま、とりあえず、奥に行って少し落ち着こうや」

 リックがおどけたように言って、奥の部屋へとあたし達を案内した。部屋といっても古いビルの地下室。汚いしボロだけど、どことなく落ち着ける雰囲気で満たされていた。

「ほかに人はいないんですか」

 ポチが聞くと、リックはコーヒーをいれながら

「ほかの連中は軍のほうに行っててね……。うまくやってるといいんだけど。ま、そろそろ戻ってくる頃だと思うよ」

 そう言って、リックはいれたてのコーヒーをあたし達に振舞ってくれた。カップにはひびが入ったりしてるけど、コーヒーはとてもおいしかった。あたしはそれを半分くらい飲んでから、ポチに持っていてもらったリュックをごそごそとあさった。

「何やってんだ、マリノ」

 北くんが不思議そうに覗き込む。

「へっへっへ。じゃーん!!」

 あたしは得意満面で、お菓子の山をテーブルに載せていく。

「あら……」

 美来が一瞬きょとんとする。

「マリノってば、お菓子、結局全部持ってきちゃってたの?」

 美来のうちでみんな置いていけって言われたから、非常時まで隠してたんだよ。

「うん、えらいでしょ♪」

 よく言うよ、なんて声も聞こえたけど、あたしの"よけいな物持ち"も結構役にたつでしょ。

「ドライフードもあるからね」

 このドライフードは最新の非常食で、味もばっちりなの。新しいもの大好きなママがこの前買ってきたのを、こっそり持ってきちゃったんだ。

 みんなにお菓子を配って、改めて周囲を見回してみる。

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