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maki
「でも、なかなかこんな体験できませんよね。いくら宇宙開発の進んだ現代でさえ、タイムマシンはできないんだし。帰ったら本でも出しましょうか」
ポチがのほほーんというと、美来も
「あたしもこういうの好きよ。昔から冒険小説は読みまくってるもん」
あたしもそれにあわせ、
「あたしもアドベンチャー関係の映画はほとんど見た! なんかこうゆうのってわくわくするよねぇ。平凡な女子高生から、一気にSFのヒロインだもんねぇ」
思わず胸の前で手を組んで夢見る乙女ポーズ。
ポチはひそかに笑いだし、美来はしっかりあたしを無視。
あたしは一生懸命やってるのよ!
「あ、ねぇ、あれに似てない? 地球人が何百年前にタイムスリップしたって話。ほらベストセラーになった、ロバート・カンザスの」
「『夢路』だろ? あれすごいよかったよなぁ。感動するし」
「そうそう、あたし泣いたもん」
美来がふった話題に北くんがのり、本好きの二人は盛り上がる。
よかった。
話についていけないあたしは『夢路』について話し合ってる2人を背に歩き出した。
「お嬢さん! 危ないですよ。私も一緒に行きます」
一人で平気なのに、ポチはあたしを追いかけてきた。
もう! いっつもこうなんだからっっ!!
「ちょっと散歩するだけよ。それにここがなんていう国か知りたいから」
「あれ? お嬢さん、そんなことわかるんですか?」
むぅ




