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どこから奇譚 離労デット  作者: 西高 英哉
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恐竜が絶滅せずに進化したら何になるのだろう


 陸奥六郎が勢いづいて結論を急いできた。「で、ロリコン伯爵とか昭和一桁の銭型や、オオムの怒りやら大地の怒り等などの話は、脇に置いといて―― 惑星新橋で新年、牡蠣食って腹壊す会は、十六日の金曜日とかになりそうなんですか? 私の予定は、マックス十三日から二十一日まで惑星東京に駐留するかもしれません」

「長期滞在ですね、一週間独身貴族ですか? それで、『プレ出たー』を観て、爬虫類人達を騙して四次元地図を買わせる算段ですね。ちなみに私の研究は更に一歩進み、人類は猿から進化したわけではないことまで辿り着きました。恐竜って、大昔に滅んだと言われていますね。でも、『滅ばないで進化したとしたら、今、どんな生物』なんでしょうね」

「映画では、爬虫類は核の業火で焼くしかないようでした。独身貴族ってマネーを持ってる人の事なので、独身貧族どくしんひんぞくですかね。じゃ―― 人間が進化したらどうなると思いますか?」と陸奥六郎。

「もし、今後、人間が進化するチャンスがあったら、ないと思いますけど、恐竜と同じように、次の次元に移るんでしょうね。まさに四次元へ。人類は、奴らのエサのために造られたみたいですよ。巨人のエサのために」

「それモロに進撃の変人じゃないですか! 十六日の金曜日、牡蠣食いたいんですか?」

「新劇の巨人は真実を元に書かれた、だから、ウけているのです。まぁ、すべからく、本当のことは、フィクションでもやらないそうですよ。チラミセだけです」と後藤三世が真実を伝える。

「そう言う話は、ヒフ民に聞いてください! 惑星新宿に安くてウマい店がありましたよ。ヒフ民も超おススメでしたから元社長の奢りならオーケーでしょう。当然ながら。マンガが全部真実? ウチの息子より感化されてますよ。じゃ、いつもの議題で、何を持って真実って証明しますか? 『信じてるから』ですか? 後藤三世サンはそんなにステマが好きなら、広告業とか向いてるんじゃないですか。『それは、妖怪のせいなのだ!』 あれ、電通ですよ。でも、後藤三世さん、ホント暇になって元気になりましたよね。何だったんですか、その治らない不治の病の正体は?」

「まだ、治ってないです。ただ、そのお陰で真実に近づきました。病気に効くかどうか、自分の体で試せるからです。タバコが効くか、バッファリンが効くか、ヨーグルトが効くか、これは掛け値なしに真実だからです。何が真実か。新聞に載ったら真実? この眼でみたら真実?」

「出たー! 去年もそれでしたよ。もう、この議論になったら、話辞めたほうが良いです。アホらしい。人の趣味に付き合ってるほど、暇じゃないですよ。誰ですか、時間奪われるのが最も苦痛と豪語していたの―― なら、三秒で人を納得させたら良いですよ」

「ノーコメントです。広がりがないですね、私の思想は、単なる薬品や嗜好食品から、スタートしてますが、それが、宝くじやら、ヒットの要因やら、色んなものに応用できるんですよ。四次元地図を売るのにも応用できるでしょう。地図も嗜好品じゃないですか?」

 陸奥六郎はそれには答えずに。「十七日の土曜日の朝なら、惑星横浜行けますけど、花屋のエレンのお姫様の所へは同行したほうが良いんでしょうか? 先日、エレンさんに、ビジュフォンした時は、物凄く反応悪かったですけど―― そのビルオーナーに会って、アクション出来る感じなんですか? それで、社築の方は友人と会ったり便宜図るのも、御法度なんでしたっけ?」

「私生活の交遊関係まで取り締まりの対象じゃないですよ。今のところは―― 流行のセクハラがあったりすると別でしょうけど。花屋のエレン社長、ビルオーナーの愛新社長が土曜日にいれば、是非会いたいですね。金曜日は衛星六本木の百円立呑屋で、土曜は衛星関内くんだりに下って来るという、ご予定ですか?」

「やっぱ、金曜じゃないとダメなんですか? それに、衛星六本木なのに立ち飲みなんですか? なら外人がウヨウヨな、HUBとかがサイコーじゃないですか? ハッピーアワーなら、二百ボッタクリ円でしょ。まさか、竹本ヨーダ大臣が現れたりしないでしょうね?」と陸奥六郎が警戒気味に続けた。

「土曜日は、その不動産オーナーにアポ取れるんですか? 取れるんなら行きますが。エレンのお姫様は、『用事があって、ついでに来ました――』で良いでしょう。花のデリバリーで、事務所にいなけりゃ別に用も無いし」

 やっと、後藤三世も陸奥六郎の上アステロイドの話に乗ってきた。「竹本尊師とは、最近、縁遠のいていますよ。愛新社長電話アポしてみましょう。惑星熊本から熊門ならぬ、四次元地図の闇の売人が来ますと言えば一発でしょう!」

「いやいや、不動産のヨロズ相談ですって、正しい理由でアポ入れてください。四次元地図の売人と言って、あの、自立呼吸式大型装飾四次元地図を想像出来る人いないでしょう。宮水とかいう奴が保険も持って来ますけど―― が良いんじゃないですか?」

「また、宮水カツオですか。バカにしてたわりには、好いてますね。理由は適当にやりますよ。熊門はジョークです。まあ、土日働く不動産オーナーはいないので可能性は低いですね」

「宮水カツオ同行は、後藤三世サンが使えるかと思ってのことなので、私は別に良いですよ。カツオが来るなら、私は行かなくても良いし。大体、保険屋で表彰受けてる奴なんか、ロクな奴いませんよ。そもそも、その不動産オーナーに会っても四次元地図なんか買わないでしょうし」

「いやいや、私はカツオ氏を嫌ってるわけではないので。たた、前回、『なってないやつだ』とかの感想だったんで―― 大体、表彰受けるような保険屋で『なってるやつ』なんて、期待してませんし。それで、実際のところ、愛新社長は買う余力ないでしょうね。彼も一級建築士とは言え、どこの中小企業も、出鱈目な政策の所以で、苦境のようですから」

 陸奥六郎が前回の飲み会の時のことを思い出したようだ。

「前回の宮水カツオ氏の態度は、

 後藤三世サン=客、

 陸奥六郎=ゴミって感じでしたよ。

 私が呼んでやったのに。惑星大崎では、一応短期間に上司だったから呼んだまでで。彼が、百原課長の下に私を送ったのですから。まあ、それは別に大きな被害無かったから、恨んでもいませんが。ただ、それだけの人ですね」

「そうだったんですか。それは災難でしたね。まあ、辞めても前の会社通ってるし、ある意味、すばらしい人格者ですね。しかし、彼の客の中には四次元地図を買う客もいるかもしれませんね」

「カツオ氏がユニファウスト社に今でも通っている? まあ、後藤三世サンのスーパー格言! 役に立たない奴ら! なんでしょ」

「スゴイですね。役に立たない奴らから収益上げてる! 只者ではないですね。きっと四次元地図も売ってくれるでしょう!」

「では、後藤三世サンの見方が誤っていたという事でしょうね。もしくは、騙されやすい子羊の集団なのでしょう。儲けさせてくれる集団とは、元来そういうモノでしょう」

「私が誤ってましたね。オレオレ詐欺にリストにして送りたいくらいですね。この世の中、ムダなものはないという証拠ですね。カツオネタは笑えますが、それはまた飲みながらの酒の肴にしましょう!」

「で、ウォーミングアップが長かったですが、十五日木と十六日金のどちらが良いんですか?場所も、惑星新橋、惑星新宿、衛星六本木とモグラ叩きみたいですけど――」

「十六金じゃないですか? ヒフ民の予定次第? 場所も。十六金と愛新シルバーウィン社長のアポが取れれば、土曜の昼飯が衛星関内ですかね。じゃ、土曜の昼は奢ってもらいますよ。私の古巣の近くの例の陸奥六郎さんに高評価を頂いた『惑星鶴見の泡風呂近くのビル』オーナーの持ちビルの一階の中華料理屋にご案内しますよ」

「アポ取れればですね。シルバーウィンしたいなら――」

「愛新社長の性格によりますね。一級建築士ですから。私の経験では、一級建築士という職種の方は、不動産業界でも一筋縄ではいかないので有名ですからね」


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