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どこから奇譚 離労デット  作者: 西高 英哉
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八百長は相撲や野球だけではなかったのだと自分の手を見る

後藤三世の陰謀論、炸裂の回です。とうとう、この世の支配者についても言及してしまいます!

 陸奥六郎がくつろいだ感じでビジュフォンで電話してきた。

「久しぶりに午後のガストに、来てます。この時間この場所で商談してるのは、不動産、ネットワーク及びネズミ講、生保、LEDや歯ブラシのブローカーでしょうね」

 後藤三世が素早く返事をした。

「たぶん、生保が一番多いと思いますよ!」

「生保は全く居なくて、歯ブラシブローカーが、一番長居してました」

「二百ボッタクリ円卸なんて、無理でしたでしょ」

「何も事実確認してないのに、何がそう思う理由なんですか? 二百ボッタクリ円が絶対なんですか―― 卸すには?」と激しい調子の陸奥六郎。後藤三世がなだめるように言った。

「まあ、ただの予知です。二百ボッタクリ円卸という価格はヒフ民の言い値でした。まあ、私が売り手なら五百でも嫌ですね。七百でも嫌です。最低九百九十九ボッタクリ円は欲しいと思うからです。」

「うん? 良く分からないけど。 市場で似たようなスペック、五百ボッタクリ円で売ってるという話なのに『最低九百九十九ボッタクリ円? 欲しい』と後藤三世さんがおっしゃる、と言うのと、客が購入したいと思う金額と、いつからイコールになりましたか?」

「五百ボッタクリ円は、現在価格。自分がいくらで卸したいかを思ったまで。そういう考え方なんで在庫抱えて潰れるのです。これは、自分の話。かつ、そういう考え方だと潰れるという、一種の警鐘ですよ」

「含蓄ある言葉ですね」と陸奥六郎。これ以上、歯ブラシの話はしたくなくなったのか、一旦、ビジュフォンを切った。

 後藤三世が夜になって、様々な地味な仕事を終わらせてから、陸奥六郎にビジュフォンを掛けた。

「まぁ、私の体調は波があって、今は、まぁまぁなのです。陸奥衛門さんの物販商材への思いは理解しました」

「思いなんて、所詮、自慰行為でしかないですよ。どう資本家から資金引っ張って、諭吉やベンジャミンを集められるかが、ポイントでしょう。それが地図なのか、エアコン室外洗浄なのか、社地区になって一定の報酬をもらうのか? 答えは、恐らくないでしょう」

「私は会社を潰して、今感じられることは、この時代、恐らく政府は大企業と要人のお友達『だけ』を助けようとしています。その理由は補助金の出し方や、法人税を下げたり、消費税をどんどん上げたりしていることから、容易に想像がつきます。こういう時、各個人はどうしたら良いかと言えば、やはり、起業は二百パーセントの覚悟と勝機があったとしても、やってはダメで、耐えて社畜として一定の給与をもらう、という行動しかないように感じます、どうせ、給与をもらうなら、潰れる心配のない大企業か公務員、ということになる、と思います。例えば、物販をやるとして、十パーセントの利益率なら、年間五百万の利益を得るためには、年間五千万の売上が必要です。給与が税込み五百万というのは、物販十パーセントの売上金額五千万に相当するということです。五千万の売上って、月四百十六万の売上が必要なんですよ。最安値でしかモノが売れないこの時代に、できるか、そんなこと、って思いませんか? この惑星アステロイドの本当の支配者は国民や住人のことなど、一かけらも考えていないのです。もう、全て出鱈目ですよ。私は選挙制度自体も八百長であることに気付いてしまいました」

「惑星沖縄という地方の選挙も、出鱈目なんですか。基地移設に、ほぼ賛成だった現職が負けて、反対が勝つ。あれもシナリオ通りなんですか。やつらは、それを黙って容認したんですか・・・惑星熊本市長とかも。八百長ですか。私は、市民でないのでどっちでもいいんですけど。ちなみに、くどいですけど、

GDP年率2パーセント減、景気後退もウソニュースですか。選挙する為に――」

「『惑星アステロイド政策投資銀行などが出資する宇宙船舶の所有会社は昨年に百十一億ボッタクリ円の負債を抱えて倒産、恒星間テクノスーパーライナーは一度も就航することなく惑星広島・江田島の港で解体の日を待っている』これで惑星アステロイド政策投資銀行は、いくら焦げ付くのですか? 呑気ですよね。」

「そうです。笑ってしまいますね。選挙、考えてみてくださいよ。○民だろうが、民○だろうが、○○の党だろうが、増税するの決まってますよ。私のような平民以下の人間は、一体どこに入れれば良いんですか? 惑星沖縄の件は、来年には、しっぽを出しますよ。反対のふりをした、やつらの手先であることが、あきらかになるでしょう。まあ、私は、選挙はもう、行かないので関係ないですね。増税とかも関係ない。八百長世界で仲間うちが儲けることを考えないと」

「まあ、でもすべてが八百長なら、八百長公務員や、八百長銀行や、八百長鉄道、八百長製作所など等の組織に属して、高い給料もらっているほうが良いって、ただただ、その結論なんですね」

「そうです。笑ってしまいますね。あとは、金持ちにダニのようにたかるしかないですね」

「笑う門には、福の寿が来たる。惑星アステロイド通信工業社からユニファウスト社に天下って、天寿が来るまで、カネをもらい続ける。人をリストラや殺してでも―― 笑ってしまいますか?」

「この世の支配者自体が、冷血食人爬虫類なんだから、食われるのが当たり前です。これを噛みしめて戦略を立て直すしかない。事実から目を背けたら勝てません」

「流行のマンガ、進撃の何とかなんですね。じゃ、あまり笑ってられないですね、この世では」と陸奥六郎も少しは理解したように答えた。後藤三世が持論を展開した。

「巨人もタイガーの神も巨大な鯉『カープ』の神様もいるし。冗談じゃないですよ。神様もいれば悪魔も吸血鬼もいる」

「惑星沖縄知事について、ヅラで頭皮に嘘ついてる人は信用出来ない系のコメントが、ネットの知恵袋で散見されます。神や髪が必要ですね」と陸奥六郎がここまで話して、後藤三世の陰謀論に飽きたのか、話題を変えて来た。

「小売りシーンで活躍する、バーコードについて少々質問です。バーコードを用意するのは、本来メーカーですか?、商社や小売りが取得もしますか? 当社でボッタクリモンカレンダーを製造販売していますが、バーコードシールがあるのに、貼るのが手間だから、客に「ありません」って言って販売納入してこ来い、と助言する方がおりますが? いかが?」


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