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興味

リハビリ作品6作目。

「先日、橘君が楽しみにしていた部長のオールヌードデッサンだが、流石に僕達、学生美術部生にとっては無理だと思う。だから替わりに、今日は部長の顔のデッサンを行おうと思う。みんな! 部長をとても可愛いらしく、そして綺麗に描いて欲しいと思う。それでは始め!!」


 部長を取り囲んで一度にデッサンを始める部員達。その中で部長の視線は、ある一人の部員を凝視している。その先にいるのは――。


『橘……君?』


 皆がデッサンに取り組む中、一人後頭部で手を組み、足を組んだ状態で口笛を吹いている橘君がいる。


 思わずツカツカと歩み寄り、「橘君!!」と大声を出してしまう工藤だった。


「あ、先輩」


「「あ、先輩」じゃないよ。橘君、部長の絵出来たのかい?」


「出来ましたよ。ほら!」


 橘が差し出したその絵を見て、工藤は絶句した。画用紙一面に描かれた【へのへのもへじ】。


『君は何に興味があるんだい……?』


 落ちた肩を上げる事の出来ない工藤であった。







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