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綻び。

とある塔の地下室、鳥籠。


〝餌〟の時間。餌というより高級食材をたっぷり使った栄養バランスを考えられたもてなす様な料理だった。時折食べたり一切手をつけない事もある。


仮面の男に話しかけるチャンスは食事を運ぶその時だけであった。

メイドが1人、餌を運びに来た時であった。

小さな小さな声で話しかけられる。


「…もし、出られたら、戦争を止められますか…?」


男はそのメイドの問いに戸惑いながら答える。食べなくとも毎日欠かさず出される料理。それには感謝してはいた。

今は治癒師も交代の時間でこの地下牢には2人だけ。


「わからない。だが、一か八か賭けになる。」


賭けになる、それは戦場に向かい辺り一面焼け野原にするか、仮面の封印を解き王の元へ説明をするか。

そもそも仮面の男が逃げ出しただけであの男が大慌てで捜索をするだろう。


「…家族が最前線に招集され、殺されました。私は、この無駄な戦争を止めて欲しいのです。」


仄暗く窪んだ瞳に少し震えたか細い声。

メイドの名はクラリスという。

仮面の鍵は手に入れられないが鳥籠の鍵が保管されている場所は知っていた。

地下牢の門番が厳重に保管している。


「…賭けるのか?」


「弟はまだ若く未来がありました。それを無駄死にさせられ、私は許せません…。」


クラリスは涙を流して弟の死を悲しんだ。

たった1人の家族だったという。


仮面の男は一つ案を出した。それに了承したクラリス。

2人の会話は治癒師が来たことにより途切れてしまう。

最後はアイコンタクトで頷き合った。









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