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いつの間にか。


ギルドにて、アリアとユリヤはパーティを組む申請を済ませた。少しどよめきがギルド内で起こったが2人は気にする事もなく食事処へ向かっていった。


食事処に着いたらユリヤは酒をまず頼み、アリアは水を頼む。それぞれ好きなランチを注文し、然程待たされずに食事が始まる。


「あ、その肉美味しそう。一口ちょーだい。」


「いいですよ。」


小さくナイフとフォークで切り分けて、アリアはユリヤにあーん、と食べさせてやる。


「ん、美味しい!」


アリアはユリヤが男と知っても女性扱いをした。その方がお互いに過ごしやすいだろうと思ったからだ。

サラダを食べながらユリヤの話を聞く。


「宰相シルヴィアは次の獲物を隣国にしたそうよ。」


「…へぇ、そうですか。」


フォークが止まる。水を一口飲んだ。

アリアはシルヴィアの話を聞くと喉の渇きや詰まりを感じるのだ。


「ギルドに登録してる限り、うちらも戦前に駆り出されるかもしれないね。」


「接触するチャンスはありそうですか…?」


だーかーら、無理だって!と、ユリヤは昼間から酒をぐいっと大きく一飲みした。

カインと同じく、ユリヤもアリアにシルヴィアを忘れさせたかった。例え、近づくチャンスがあろうと。


「会ってどうする気よ。」


その問いに、無言が続く。

復讐、と直ぐに答えられないのはまだ気持ちがあるからなのか時間が癒してくれたのか、本人にさえ分からなかった。最初の頃の沸騰したような怒りや悲しみが薄らいでいて、本当に何がしたいのか分からない。治った背中が痛む気がした。


「…1発くらい当てたいですかね。」


右太ももにある魔法銃をトントンと見せて苦しそうに笑った。


「そう…。」


ユリヤはもうこの話は終わらせて、調合屋のカインの話題に変えた。アリアの銃のメンテナンスと弾の補充の必要があり、食事を済ませた後に寄ることにしたのだ。


「カインさんは男性で腕利きの調合屋さんでありながら治癒師としても活動してる方です。」


「あら、そんなに腕が良いなら刀に塗る毒も作ってくれそうね。会うのが楽しみだわ。」




その後、2人はどちらが会計をするのか揉めながらきっちり折半したのだった。














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