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新事実。


ユリヤの知る秘湯の湯とは、湯は熱めだが体が慣れてくると、とても心地の良い濁り湯だった。

肩まで浸かりじんわりと温まっていく。

何気なくぼーっとしていたが、アリアは湯気で視界の悪い中見てしまう。


「来てよかったでしょ。」


彼女、と思い続けたぺったんこの胸。ゆらゆら湯気でハッキリとは見えていなかったが湯に浸かる寸前、確かにぺったんこ、というより筋肉だった。


「えっ、えっ、ユリヤ、女性ですよね!?」


焦りながらタオルを体に巻きつけて問うと〝彼女〟は答える。


「体は男ねぇ。」


アリアの前世で着物は女物。それをいつも着ていたのは綺麗だからという理由であり、女のような話し方をするのは女兄弟の末っ子で育ったから癖だという。

アリアはユリヤを完全に女性と見ていた為、驚愕した。


「…騙されました。」


「あら、勝手に思い込んでるのはあんた達よ。」


あんた達とは、ギルドの皆んなや街の人々のことだ。

女特有の話もしてきたアリアは恥ずかしい気持ちになり首まで湯に浸かる。


しばらくお互い無言のまま湯に浸かる




「提案なんだけど、うちら相性良いじゃない?強制はしないけどこのまま組まない?」


ぴくり、と俯き加減だった顔を上げるアリア。

Sランクからのお誘いだ、そもそも人に組もうと言われたのは初めてだった。とても嬉しい。


「はい、嬉しいです。足を引っ張らないよう頑張ります。」


二つ返事でアリアは了承する。

にこりと、ユリヤは笑って手を差し出す。

アリアも躊躇いがちに手を差し出した。

2人は握手を交わす。後日、ギルドにて正式な2人組のパーティとなるのだった。




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