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最近噂の。


フェンリルを横に連れて歩き街のギルドへ戻った。Aランクともなると報酬も多くなる。見知った顔のティアラは最近人が変わったように高難易度の依頼ばかりこなすアリアを心配していた。


「…全て任務完了したわ。」


さっさと手続きを終わらせたいアリアは言葉数少なく報告をした。


「お疲れ様です。任務完了手続きを致します。」


少しの雑談も許さないような態度にティアラは口を噤んだ。

そこへ空気を読まず絡んできたメディアス。慣れた手つきで無理矢理肩を組む。


「ちょっと、何やめて。」


ギロリとメディアスを睨みつけ絡みついた腕を払う。

舌打ちをした彼はすっかり変わってしまった彼女に残念そうに言う。


「初々しさもねぇ、ノリも悪りぃ、機械みたいに任務任務任務、ちっとも楽しくねぇのなお前。」


「命懸けの仕事よ、笑ってなんていられない。」


メディアスこそ、それでAランク?と、嘲るとギルドのカフェテーブルが真っ二つに割れる。


「いい気になってんじゃねぇよ!」


怒り出した彼にティアラが落ち着かせるよう宥めるが今回ばかりは収まらなかった。


「いい気って何よ、自分のこと?」


「てめぇ…!舐めやがって!」


一触即発。

そこへやってきたのはSランクの刀使い、ユリヤだ。彼女は真っ二つにされたテーブルをさらに木っ端微塵にすると、


「あんた達、こうなりたくないなら外でやりなさい。」


「……私悪くないから。」


「けっ、ユリヤ様のご登場ってか。」


アリアはユリヤに楯突こうとは思わなかった。数回任務を一緒にこなしたこともあってか、親しみもあった。

ユリヤは敵に回すな、がギルドの暗黙の了解である。


キンッと、刀を鞘に戻したユリヤは長いピンクブロンドを高い位置に結んだ。


「これから私も任務なんだけど、アリアも一緒に受けないかしら?別の任務でもあるなら仕方ないけど。」


青い瞳が細められる。滅多に出ない微笑み。ユリヤは恐れられギルドの皆んなから距離を置かれていた。


「行く。さっさと行きましょうユリヤ。」


近くで待たせていたフェンリルを呼び、一行は暴風の岩肌へ向かった。








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