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わたしと課題とクラスメイト

40話 わたしの課題とクラスメイト


「皆さん、薬草集めお疲れ様でしたー。」


 長い1か月だった……


「Aクラス全員100ポイント達成、素晴らしいと思いますよー」


 小さな拍手を送る先生。

 生徒の自慢げな顔が並ぶ。


「実はですねー、この課題はギルドFランク冒険者の登録試験と同じになっているんですよー」


「それって……」

 声が漏れる。


 ニヤける先生。


「みなさん!Fランク冒険者合格おめでとうございまーす!」


「……」

 静かな教室……


「あれ?みなさん反応がないですねー……」


 

「すみません先生、何に反応すれば良いんですか?」

「ハルさん!?」


「Fランクになったくらいでいちいち喜んでいられないわ!私は剣聖になるんだから!」

 立ち上がるルーア。

「ちょっとルーア!剣聖になるのはこのわたしです!静かにしてください!」

 応戦するハル。


「……ハルもうるさい。」

「クウキさん!?」


「ちょっとあなた達……授業中よ。また演習場(地獄)に行きたいの?」

「そうですわ!静かにしますの!地獄に戻りたくないですわ!」


 ハルとルーアが静かに座る。


「アリージュさーん、エリッタさーん。地獄とはどこのことですかー?」


 笑顔の先生。

 目が笑ってない。

 

「別に……」

「なんでもないですわ……」

 下を向く2人……

 

「そうですか。では再開しますよー」


 ふたたび静まる教室。


「今後の授業についてですが、週3日は座学でそれ以外はギルドのFランク依頼を受けてもらいますよー。」


「目標としては1学年終了時までにEランク昇格試験を受けれるようになることですねー。」


「では何か質問ありますかー?」


 まばらに手が上がる。


「ではハルさん。」

「Eランクの受験資格について詳しく聞きたいのですが?」


「そうですね……先生も良く知りません。依頼をこなしていけばギルドから試験票が送られてきますよー」


「他にある人ー」


 3本の手が上がる。


「ないみたいなのでFランクのギルド証を配りますよー」


「ちょっと!なんで無視するのよ!」

「そうですわ!ひどいですわ!」

「……かなしい。」


「はぁー」

 ため息を吐く先生。


「ではルーアさんなんですかー?」


 弾ける笑顔で立ち上がるルーア。

 嬉しそう。

 

「はい!依頼ってパーティで受けるの?」


「……意外と良い質問ですね。」

「なによ!」


「基本的にはルームメイトと2人1組で受けてもらいますよー。たまに4人以上推奨の依頼も持ってくるので、他のペアと協力して受けてくださいねー」


「エリッタさん、クウキさんは私がギルドを通さずに依頼するので安心してください。」

「はいですわ!」


「最後に授業とはいえ依頼は依頼です。依頼者がいます。お金も発生します。その方々を悲しませないように全力で頑張ってください。」


「「「「はい!」」」」


「では良い休日を……解散。」


 先生が教室を後にする……


 そういえば今日寝坊してないから、掃除しなくていいんだ……


 早く戻って夕食まで寝よう……


「クウキさん!今日は先生の掃除なしですわ!街でお祭りがあるので私行ってみたいですわ!」


 え……


「エリッタ!いい考えだわ!私も行くわよ!」

「あらいいわね。私も行っていい?」

「もちろんですわアリージュ!」


「ハルも行くわよね!」

 

「わたしは、少し予定がありまして……」


「なによ!ノリ悪いわね!」

「すみません、皆さん。わたしのことは気にせずに楽しんできてください。」

 

「……そうですか。残念ですわ。」

「じゃあエリッタ。ハルにお土産買ってくるってどう?」


「良い考えですわアリージュ!いっぱい買ってきますの!」


「じゃあ行くわよ!」

「「おー」」


 元気良く教室を飛び出す。


 わたしも行けばよかったですかね……

 

 気づいたらいつも、1人になっていた。


 ——


 騒がしかった教室から演習場に向かう。


 今日は一日座学でしたね。


 鍛錬しなければ……


 そう自分に言い聞かせて演習場の扉を……鍵が空いてる?


 恐る恐る扉を開ける。


 部屋の中央に寝そべる少女が1人。


「クウキさん!?」


「……あっハル。」


 硬直した2人の少女。


 祭の笛の音や花火の音が微かに聞こえる。


 薄暗い演習場。


「……ハルも昼寝?」

「ふふっ……違いますよ。」


 お祭り行かなくてよかったですね。


「……え?じゃあ、なに?」

 

 差し込む夕日がクウキの驚いた顔を照らす。

 


 

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