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私達の課題

27話 私達の課題



「では皆さんお昼休憩にしましょー」


 食堂にて

「今日で1ヶ月ですの!もう飽きましたの!」

「そうだね……」

「でも皆んな、少しは強くなったんじゃないかしら?」

 

「アリージュは1回も倒れて無かったですね。私はまだまだです。」

「ハルもすごいよ……」

「ありがとうございます。クウキさん」

 

「私なんかまだ10回以上倒れてますわ……」

「エリッタ!私なんかさっき500回記念とか言われたわよ!」

 

 ……

 

「あなたはもっと頑張りなさいよ。効率が悪いんですよ。」

「なんで自慢げなのよ……」

「さすがに引きますわ」

 

「もう!皆んなしてなによ!」

 

「ルーアも頑張ってる……」

「クウキィ!」

 

「やっぱりクウキさんは優しいですの!」

「そんなことない」

 

「いいえ、クウキさんは優しくてかわいいです。」

「やめてよ……」


「あんた達、早く食べないと時間なくなるわよ……」

 

「ほうね!はふはほ!」

「ルーア、口の中に入れたまま喋らないでよ……」


「きたない……」


 ——————


「皆さんお疲れ様です。午後も頑張っていきますよー」

 

「クウキさん頑張りましょうね」

「がんばる……」


「いつも通り座学といきたい所ですが、その前に明日からの授業の説明をしますよー」


「この1ヶ月ランニングをして自分の限界を理解した皆さんは、そろそろ次のステップに進みたいと思いますよー」


「やったわ!走らなくていいの!?」

「ちょっと、静かにしなさい!」


「ルーアさん、走り足りないですか?」

「……すみません」


「ではこちらをご覧くださーい」


 1枚の紙が配られる。

 

 薬草とポイント……?


「これから1ヶ月は週の半分は座学、半分は薬草採取をしてもらいますよー」

「その表に載ってる種類を採ってきてくださいねー。目指せ100ポイントですよー」


「先生」

「はい、ハルさん」


「普通の薬草100本で1ポイントということですか?」

「そうですよー。採ってきた薬草は学校が買い取りますよー」


「先生!」

「はい、ルーアさん」


「どこで採ればいいのよ!」

「好きな所で採取してくださいねー採取場所を探すのも授業の一環です。」


「せんせ」

「はい、アリージュさん」


「1か月たたずに100ポイント貯め終わったらどうするの?」

「難しいとは思いますが、好きにしていいですよー」


「質問ですわ」

「買ってきてもダメですよー」


「クウキさーん起きて下さーい、大事な話をしていましたよー」

「……ねてない」


 これ……〈霊薬隠れ花〉1本、100ポイント……勝った。

 

「寝ていた罰で今日も掃除頑張りましょーね」

 ……

「ねてない」



「休日と授業時間外の採取は禁止ですよ。言い忘れてましたが今回はペア戦です。同室の仲間と協力して頑張ってくださいねー」


 エリッタと目が合う


「では今日の授業は終わりです。解散。」


「クウキさんはこっちですよー」

「……はい」


 いつものように学園の隅に向かう


「ここも綺麗になりましたねー」

「もう掃除するとこない」

 

「クウキさんとエリッタさんのおかげです!」

「違う、ハルが起こしてくれないから」

「先生が禁止しましたから……」

 (そうなの……)


「あれから1ヶ月学園生活はどうですか?」

「楽しい……力もバレてないし」

「ランニングのときはけっこうギリギリですけどねー。」

 

「それで今日はなんで私だけ呼んだの?」

「あなたが寝てたからですよー」

「アリージュも寝てた……」


 先生が少し真剣な顔になる

 

「実は昨日リィネさんが私のところに来たんですよー。とんでもない魔力を持ってる生徒がいるから気をつけろって」


「それたぶんアリージュ。たまに漏れてる」

「私もそう思います。ですがその後クウキさんの事について聞かれました。」


「入学試験で超級スキルを全て書いたとか……」

「書いた」


 ……


「……一応国家機密ですよー」

「ママから教わった」


「すごいママですねー」

「そうだよ。S級だし」


 ……


「…………クウキさんのお母様って、もしかして……」

「先生、伏せて」


 空間が歪み

 裂ける音

 

 部屋が光に包まれる……

 

 ……


「いつもクウキがお世話になっております。母のキイナ・アニシスです。」


「キキキッキイナ様!?」


「クウキがやたら懐いてる教師がいるって聞いてきてみれば、フリアスじゃない。久しぶりね!」


「お久しぶりです……」


 ……


「師匠……」

 

 


 

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