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私達の初授業

23話 私達の初授業


 4人で食堂に来た……


「美味しいですね」

「そうね」

 (魔人も人間と同じ物食べるんだ……)

 

「なに、クウキ見惚れちゃった?」

「別に……」


「……明日の授業楽しみですね」

「そうね、最初だから自己紹介とかかしら?」


 (自己紹介……緊張する……)

 

「そういえば私クラスとか知らないですわ!」

「あぁ、クラスは序列ごとで分かれるらしいですよ……明日昇降口に張り出されるみたいですよ。」


「そうなんですの……私序列ないのですが……」

「そうですね……どうなるんでしょう?」

 

「私も序列ない……」

 ……

「え、なんでよ……」

 

クウキさん……


 次の日、昇降口前……


「皆さん名前ありましたか?」


「私とクウキさんはAクラスでしたわ」

「じゃあ皆んな同じクラスね」


「ハルも、Aクラス?」

「そうですよ、一緒ですねクウキさん」


「よかった。」



 教室に行くと黒板に座席表が書いてありそれぞれ自分の席に着く。


 (あっルーアも同じクラスですか……)


「クウキさん、隣ですね」

「そうだね……そういえば昨日アリージュに変なことされなかった?」


「別に特に変わったことはなかったですよ。まぁ強いてあげるなら、一緒にお風呂に入ろうと誘われたくらいですかね……」


「一緒に入ったらダメだよ!」

「そうですね、狭いですもんね。」


「……そうだね」

 (あいつ……)



 扉が勢いよく開く


「皆さん揃っていますね。」


 腰まで伸びた髪がふわふわしている。


「私はこのAクラスの担任のフリアス・ユキリアって言います。」


 (なんかおっとりとした先生ですね……)


「早速ですがあなた方のギルドカードを配ります。学生証にもなるので大切に保管して下さーい。」

「エリッタさん、クウキさんには学生証ね。」


「簡単に説明するとこのAクラスは序列10位以内の優秀なクラスです。テストのたびに序列変わるから頑張ってAクラスを守り抜いてください。」


 冒険者システムの縮小版ですね……


「なにか質問あるひと?……じゃあエリッタさん」

 

「はい!私とクウキさんはずっとAクラスなんですの?

 」

「いいえ、私が相応しくないと思ったら落とします。」

「わかりましたわ。」

 (困る……)


「他にありますか?……では今日は初めてなので自己紹介も兼ねて、1人ずつ先生と闘ってもらいます。演習場に移動しましょう。」

 (いきなり先生との決闘ですか……腕がなります。)

 

「行きますよ。クウキさん、起きてください。」

「えぇ……全員行かなきゃダメ?」


「ダメでしょ」

 (魔人のくせに……真面目だな……)

 


「全員いますね……では序列が低い順で行きましょう。」


 わたし達は勘違いしていた……

 

 これは闘いでもなければ、自己紹介でもない

 

 ただの蹂躙だった……


 生徒が倒れるにつれて、先生の目が輝く……


「序列3位ルーアさん、元剣聖、ダルクルさんの孫ですか……」

「先生!怪我しても知らないわよ!」

 


 胸ぐらを掴まれて持ち上げられるルーア。

 

「大したことないですね。」

「バカに……する……な」


「まだ意識がありましたか。頑丈ですねっ」


 そのまま地面に叩きつけられる。


 ルーア……勇気は認めます……


「次序列2位、アリージュさん」


「アリージュ頑張って……」

「任せてよ、ハル」


「よろしくお願いするわ、せんせ」

「実技試験で歴代1位の成績……学園長の姪っ子ですか……」

 (あっ姪っ子になったんだ……)


冥刻の夜剣(フォルネウス)……」

 

 (これダメだ……先生が危ない……)

「ちょっと!なんでよ!」


 おそらく、幼女のスキルが干渉してきた。


 容赦なく蹴りが入る


 壁に叩きつけられるアリージュ


「なにか発動しようとしてましたが、あまり他の生徒と変わりませんね……期待外れです……」


「せんせ……つよすぎ……」

 (演技上手いな……)


 実技歴代1位のアリージュがあんなにあっさり……


 わたしも本気で行きます。


「次、序列1位、ハルさん」

「はい!」


「現剣聖の1人娘、希少スキル持ちですか……」


 先生を前にして思い出す……


 あの時の記憶を……


魔力創造(エンテレイン)、セブンズソード」


 7本の剣が宙に現れる。

「これはすごい……」


「いきます。上級長剣術(ソードマスター)七剣連舞」

 (ハル本気だ……)


 縦横無尽の剣の嵐が先生を襲う


「おっと……」

 後方に距離をとる


 初めて回避した……

 

「やはりいいスキルですね。」

「まだまだいきます!」


 再び嵐が先生を襲う。


「どうして……?」


 嵐の中をゆっくり歩いてくる……


 なんで……

 なんで当たらないの……


 回避ぐらいして……


「そういうスキルは一本をまともに振れるようになってからですね……」


 近い……こわい……

上級長剣術(ソードマスター)、シュレッド!」

「真面目ですね……」


 お腹に減り込んでいた拳……

 意識が……


 ハルもやられた……


 先生、風で剣の軌道変えてた……

 すごい制御……

 

 次は私かなぁ

 皆んな気絶してるし

 少しぐらい……

 

「クウキさん、あなた視え過ぎてませんか?」


「別に……」


「じゃあ次クウキさん……と行きたいところですが続きは明日にしましょう。」


 握っていた拳を解く……


「はーい、皆さん起きてくださーい。」

 倒れていた生徒達が起きはじめる……


「最後に私の自己紹介を……」


「私の名前はフリアス・ユキリア。序列28位のA級冒険者で、弱すぎる貴方達の超えるべき壁です。よろしくお願いします。」


 クラスメイトの目に闘志が宿る


 (この先生……怖すぎ……)

「では明日は朝イチからここ集合でお願いします。クウキさん、エリッタさんは万全の状態で私に望むように……」


「はい!ですわ!」

「は……はい……」


「遅刻したら地獄を見ると思ってください。では……」



「皆さん無言で部屋に戻りましたわ……」

「さすがに疲れたんでしょ……」

 (ハル大丈夫かな……)

 

「私達も明日に備えて早く寝ますわ!」

「そうだね……」


 次の日


「クウキさん起きてください。」

「おはようエリッタ……」


「時計を見てくださいクウキさん」


 え……


「もしかして終わった……?」

 

「はい!もう集合時間ですわ。」

 ……


「さすがにヤバいよね……」

 

「はい!私達、死にましたわ!」


 

 


 

 


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