私とルームメイト
22話 私とルームメイト
……なんか気まずい
これ……怒られる雰囲気……
「クウキよ、ギルドに登録せんと授業にならないのじゃが?」
「ハルの友達?はしてなかったよ?」
「あの方はいいんじゃよ……」
いいんだ……
「はぁぁ、まだ会場に水晶あるじゃろ、今から登録しにいくぞ」
「でも……」
「でもじゃない!行かんと手続きとか面倒になるんじゃ!」
「たぶん私……水晶壊すけど……」
魔力放出苦手だし
……
「……うん!登録せんでいいかも。エリッタ様しとらんし」
「あっ、やっぱりいいんだ。」
「よくないわ!」
「お主は、こっちの不具合で登録できなかったことにするかのぅ」
「実際そうだよね……」
「で、ここからが本題じゃ」
そうだった……
「お主の筆記試験の解答用紙をミミロから預かっておる。」
「結構自信あるんだけど……スキルの問題とか……」
「ほれ、妾が採点してやったぞ。」
「ありがとう……」
数字……五割
スキル知識……満点
冒険者知識……0
「……上出来だね」
「……どこがじゃ!と言いたいが合計点は悪くない。」
「じゃあなにが問題なの?」
「クウキよ、超級スキル、ほんとに全部書いたらダメじゃろ……」
「我々S級冒険者のスキルは本来国家機密なんじゃよ。」
「……でも問題に書けって」
「それは妾もすまんかった。めっちゃ怒られた。」
こいつ……
「これ、私悪くない……」
「そうじゃよ?この件に関してはクウキは悪くない」
「ヤバいのは、妾が悪ふざけで入れた問題を正解した生徒がいるってリィネにバレた……すまん。」
……え、なにしてんの?
「でも、冒険者知識0なの、普通にヤバいからな。」
「……ごめん」
「対策としてリィネに近づかないことじゃな」
「まぁ隠れるの得意だけど……」
「……そうか、まぁ困ったら、妾のところに来い」
「わかった、そうするよ。」
扉に手をかける。
「どうやって寮に入るつもりじゃ?」
「ほれ、鍵」
リィネさんには近づかない
心の中で復唱した……
やっと寮に行ける
鍵に書いてある番号を見つけた。
えぇ……
……部屋、合ってるよね。
一応ノックして……
「どうぞー」
「し、失礼します。」
(2段ベッドの下取られてる……)
「あら、こんにちは、貴方が私のルームメイトですね!」
「私はエリッタ、よろしくお願いしますわ!」
「よろしく……」
「こっちは護衛のリィネ。私が王族だから、ルームメイトを見るって聞かなくて……」
「一応仕事なので、私リィネ……って、もしかしてクウキさん」
「はい、クウキです……さっきはどうも……」
「2人は知り合いですの?」
「入学式でたまたま声をかけたんですよ……」
「じゃあもう大丈夫でしょ、早く城に戻りなさい。クウキさんが怯えているでしょ!」
「……はい、では戻らせていただきます。」
帰ってくれた……
明日、幼女に行って部屋変えてもらおう……
「クウキさん、もしかしてハルのお友達ではなくて?」
友達?
「一応……」
「やっぱりそうですわ。合格発表からずっとクウキさんのこと探してましたのよ!」
「そうなんだ……」
「私もハルとお友達なの。改めてよろしくお願いします。」
なんかよく喋る子だな……
「よろしく……エリッタ」
荷物整理をしているとエリッタが話しかけてくる。
「クウキさんは、荷物が少ないですね?」
「そう?」
「武器とかは無いんですか?」
「必要ないし……」
「えっ?素手ですの?」
「そういえば、ベッドどちらを使います?」
「え?選べるの?」
「はい!私はどちらでもいいです!」
「……私、下がいい」
「どうぞどうぞ!」
(うれしい……)
「ちなみに王族は好きですか?」
「王族は知らないけど、エリッタは優しい……」
……
「クウキさん、気に入りましたわ!」
この人ずっとタメ口ですわ……
え、なんで?
コンコン……
「エリッタ、そろそろご飯ですよ」
(あっハルだ)
「ハルですわ。クウキさんも一緒にいきましょ!」
「うん……」
扉を開けるとハルと
「クウキさん?、エリッタと同室だったんですね!」
「そうなの……」
「交換は受付ませんわ。」
(この2人で大丈夫ですかね……)
「それでハル、そちらの方は?」
(げっ……)
「あぁ、わたしのルームメイト、アリージュさんです。」
「はじめまして、アリージュよ」
「エリッタですわ!」
「……クウキです。」
「そう……よろしくね。クウキ」
(ハルが危ない……)
私、人生で初めて……
無視されましたわ……
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