私と修行の結果
21話 私と修行の成果
入学式の少し前……
「キイナよ、クウキがまだ来てないのじゃが……」
「そんなことで家まで来ないでよ。あの子なら大丈夫よ」
「クウキ以外の生徒はもう集まっているのじゃが……」
「大丈夫……大丈夫よね?」
「……キイナよ、珍しく汗をかいておるぞ」
(クウキの親も大変なんじゃろうな……)
「あっ噂をすれば。地下室に行ってみましょ」
「……地下?」
「ただいま!ママ。これ見て!」
淡く光る花束を見せる。
「あら、おかえり……成功したのね。」
「なんじゃ……お主……クウキか?」
幼女が鑑定してくる
あっ花束が消えちゃった……
この幼女……魔力漏れすぎ
「クウキだよ。それよりもなんで幼じょ……学園長がいるの?」
「クウキを迎えに来てくれたのよ。あなたが中々帰ってこないから。今日入学式よ」
「ぎりぎり間に合ったよ?」
「いいから早く準備しなさい!遅れるわよ」
「はーい……」
「もう、なんでこんなにボロボロなのよ!時間もギリギリだし!」
魔王埋めてたの!
言えない……
「え……穴……掘ってた?」
「えっ、ほんとになにしてたの?」
逃げよう……
「じゃ、じゃあ、いってきます。」
「気をつけるのよ!」
「入学式が終わったら学園長室に来るんじゃよー」
ママと幼女を置いて逃げるように学校に向かう。
「私の娘、なんか埋めてない……?」
「そうじゃな、なんか埋めとるな……」
「それとキイナよ……あやつ、妾のこと幼女って……」
「あなたが花を消したからでしょ。」
「……そうか。」
「で、クウキのお迎えだけじゃないんでしょ?」
「勘がいいのぅ。妾も時間がないので手短かに話すと、エリッタ様の護衛の件じゃ。結界をもう少し強固にしてもらえんかのぅ?」
「確かにリィネちゃんをずっと学園に置いとくわけにも行かないしね……でもこれ以上学園だけに魔力裂けないわよ……」
「厳しいかのぅ」
……
「……ナツメちゃん、学園の寮って2人部屋よね?クウキちゃん使っていいわよ」
「なるほどのぅ……クウキとエリッタ様をペアにすると?」
「どう?」
「悔しいが、それが一番安全かもしれんな……」
現在……
「私はリィネ・アルデリア、王国騎士団です。失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「ク、クウキ、アニシス……です。」
「で、貴方、あの状況で私のスキルを見ていたのですか?」
(こわい、何この人、こわい)
「いや……あっ、たまたま雪が、こなくて……後ろの方にいましたし……」
鑑定されてる……
「そうですか」
「新入生は闘技場に向かってくださーい」
「あっ、あのー……すみません……そろそろ行ってもいいですか?」
「引き留めてすみませんでした。ではまた。」
鑑定結果は……普通の学生……
私……何故あの少女に声を?
思い出せない……
戦場でもないのに
背中の剣が少し震えた……
「これよりギルド登録式を執り行います。」
「名前を呼ばれた者から前へ」
「大きい水晶ですね……」
「ハルは見るの初めてですか?あの水晶に魔力を流すだけでギルドに登録できるんですよ!」
「へー便利ですね。」
「今回は学内登録なので入学試験の順位で序列が出るはずです!」
「では私は先に寮に戻っていますわ!」
「え……登録しないんですか?」
「私は王族なので登録できませんの。では!」
「またあとで……」
(1人になってしまいました……)
「ハ、ハルー」
「ん?」
「ひ、久しぶり……約束破ってごめん」
「……クウキさん?」
クウキさん……?
話しかけられるまで気配がなかった。
「クウキさん!やっと会えましたぁー。お互い合格できて良かったですね。怪我はもう平気ですか?学園長のスキル凄かったですね!あっそういえばタオルどうぞ。」
「そうだね……あっタオルありがと!」
(あっこれ私の?)
「もうギルド登録はしました?してなかったら一緒に……」
「あっ私しないよ」
「えっ?王族?」
「違うけど……」
(ですよね……)
「……たぶん、強制だと思いますよ?」
「えっ?そうなの」
(働く予定ないんだけど……)
「次!ハル・ヒラハシヤ!」
「呼ばれてしまいました。」
「じゃあ、また寮でね〜」
「待ってますね!」
ずっと探してたのに会えたのは最後でしたね……
ずっと探してた……?
わたし、代表挨拶のとき……
クウキさんのこと忘れていた?
「学園長、来ましたけど……」
「お主……朝からずっと何かしておるな?」
「別に……なにも……」
「やはり認識阻害だったか……リィネには効いておったな。」
(バレてる……)
「あの人、怖かったから強めにした。」
「そうか、でもリィネはしつこいぞー。」
(そんな気してた。)
「それでね、強めにしたらね……」
……
「……登録式、名前呼ばれなかった」
「……ふぅー……クウキよ」
「なに?」
「……お主アホじゃろ」
「ごめん……」
「呼んだのは入学試験の件じゃが……」
……
「……それもごめん」
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