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シーカーの軌跡  作者: レイン
βテスト
13/25

13

「ちくしょー! やべぇ、捌ききれねぇ!」


「イスル! ラークを援護してやってくれ! ガッシュは俺だけで問題ない! サラは攻撃されないように立ち回り長らく状況を見てどっちかを援護してくれ!」


ガッシュの挑発が切れ、ビッグバットに群がられて余裕がないラークの代わりに俺が指示をだす。

皆がそれぞれ頷き、指示にしたがって動く。


「くそ、なんだこのビッグバットの量は! いくらなんでも多すぎる……」


俺の呟いた声がビックバットの鳴き声に掻き消される……

50匹近いビッグバットの群れが鳴き声を上げて飛び掛かってくるのを捌く。


「[ファイアーストーム]!」


サラのファイアーストームがビッグバット達のHPが4割程減少させる。


「[サンドストーム]!」


更に俺がサンドストームを使い、コウモリ達のHPを削る。


数が多いな……


その上広がっているので魔法を食らわなかったビッグバットもいるようだ。時々全くHPが減っていなかったり7割程あるビッグバットが見える……


それに武器じゃ1体に与えるダメージと掛かる時間を考えると効率が悪すぎる。


一ヶ所に集めれれば楽なんだけどな……


「サラ! もう一回俺が挑発でヘイトを稼ぐ! その間に俺ごとやれ! あ、でも水魔法で頼むぞ!? ダメージは食らわないけど熱さとかはある程度感じてまうからな!」


「わかったわ! シーカー、撃ち漏らしたビッグバットよろしくね!」


そうか、その手があったな……

それなら一気にダメージを与えることが出来る。


「わかった、極力魔力は押さえて克つ残りのビッグバットを落としてやんよ! 」


そして、サラと俺の詠唱が終わる。


「じゃぁやるぞ!? [挑発]!『かかってこいやー!』」


ガッシュが挑発を発動するとラークにまとわり付いていたビッグバットを含め、全てのビッグバットがガッシュに向かう……ラークとイスルがガッシュにばかり負担がいかないよう、援護する。


「くらえっ! [ウォーターブラスト]!!」


圧縮射出された水がガッシュに群がっていたビッグバット達をガッシュごと押し流していく。


流されたビッグバット達のHPが全損し、四散していく……ここからは俺の仕事だな。


「[マグネティックウェーブ]!」


強力な磁力を持った波動がウォーターブラストから逃れたビッグバットを襲う……吹き飛ばされ、大幅にビッグバットHPを削る、更にそれでも倒し切れなかったビッグバットもその全てが強力な磁力に当てられて『傾衡』に陥る。


マグネティックウェーブはダメージ量は少ないが90%の確率で『傾衡』という、平衡感覚が狂う状態異常に掛かる。


そして、落ちたビッグバット達を皆で止めを指して漸く戦闘が終わった。


「今のは多すぎだよ~! ボスも全然見つからないし……ホントに徘徊してるのかな? 」


サラの言うこともわかる……朝から昼まで洞窟に潜り続け、もう大分奥ま出来ているのに一向に見つからないからな……


「それにしても多かったな。レベルが早く上がるのはいいが疲労が溜まるのも早い!」


「イスルも援護が大変だろうしな……実際俺の援護は途中から針がなくなって拾いながらしてくれてたからな……」


「そうだね、出来れば後2スタック分くらいあると助かるんだけどね……頼めるかな」


それは空いてる時間にすぐ出来るからな……


「それは問題ないが一番の問題は敵が壁役を越えてくるのが一番は困るぞ……」


鉱石を採掘出来たから悪いことばっかじゃないんだけどな!

鉄鉱石が2スタック程貯まったぜ!


帰ったら全てインゴットに変えてやる……鉄だけじゃなく、鋼、更には玉鋼なんかも作りたいっ!


「それはそうだが、仕方無くないか? スケルトンなら問題なく対応できるんだし……」


ガッシュの言うこともわかる、だが……


「壁役が後ろに敵を通したら壁じゃないだろ……なんかスキル探しといてくれないか? スキル石が手に入ったらそういうのを最優先でとってほしいな……」


後は土魔法で壁作って群れを分断するとかしかないけどそれは魔力スゲー食うからな……


悩みながらも昼飯を食べ終え、出発することにする……


「今日の夕方までにはボスを見つけたいな~!」


そうだな……これだけ探して発見できなかったとか悲しすぎる……それにもうそろそろ北の洞窟に来れるようになるパーティーが出てくるだろう。

それより先にここのボスを倒したい!

野宿もあんまりしたくないしな……無駄に高性能だから地面のゴツゴツ感が。


よし、気合い入れてさがすぞ!!



「この先に強い気配がするよ……たぶん、ボスだ。魔力も大きいしね」


イスルが遂にボスを発見した……少し進むと俺でも捉えることが出来るようになった。


見つけた時にはもうゲーム内で17:27と大分遅くなっていて魔物が凶暴化し始める頃になっていた……

魔物が凶暴化すると今の職業を選択できるレベルになっていないと厳しい……


まず一定以上のステータスがないとダメージがまともに入らない。ボスがそうなると手が付けられないからな……見つかってよかった。


準備が出来たか確認し、まずはサラと俺の魔法で先制攻撃をかます!


「いくよ……」

「おう……」


ラークの合図で同時に放つ……

3、2、1……Go!


「[ウォーターエクスプロージョン]!!」「[リインカーネスサンド]!」


水素爆発が起きてボスが吹き飛びHPがバー三割ほど消し飛ばし、更に着地したところに俺の輪廻の砂が押し潰し、地中に引きずり込む!


出て来たボスのHPを確認する……


なんだと……?


「HPバーが3本……?」


イスルが震えた声をだす……


今までのは本当の意味でのボスじゃ無かったってことか!?


「んの野郎! 運営め、性格悪すぎるだろ!」


ラークが叫ぶ、だがこれにはラークと同意見だ……いや、ここまで考えが至らなかった方が悪いか……


「そんなことよりお前ら、来るぞ! ガッシュ、壁役頼むぞ!」


呆然と立ち尽くすパーティーメンバーに渇を入れ、ガッシュを動かす。


「わ、わかった! [挑発]『やってやらぁ!!』」


挑発を発動したガッシュにボスが襲いかかる。



骸骨戦士(スケルトンソルジャー)



HPバーが3本あるこのボスは大剣持ち、確りした造りの鎧を装備している……


ガッシュにヘイトが向いている今の内にHPを削らないと! 俺のリインカーネスサンドも一本目を削り切って終わってしまった……


「[伍之型:砕]!」


部位破壊を狙ってスケルトンソルジャーの振り上げた腕の肘に石突きを叩き込む!


しかし、ピキィッ! という音のみで折れる気配はない……何回でもやるしかないか……

最初から本気で行かないとな!


「[蒼纏]! [ロックランス]!」


「カタカタッ[クラッシュストライク]」


蒼気(今命名)を纏い、スケルトンソルジャーにぶつけた岩の槍は大剣のスキルによって砕かれる……


くそっ、スキルまで使うのか!


「[スラッシュ]! [ダブルスラッシュ]!」


「[ガード] [シールドバッシュ]!」


「[罠設置]」


「[ホーリーファイアーランス]!」

「[アースニードル]!」


だがスキルのあと相当大きな隙が出来るようだな! ラークがスラッシュと新しく覚えたらしいアーツを放ち、ガッシュが盾でスケルトンソルジャーを弾き飛ばし、イスルが真後ろに設置した罠に掛ける……


地面に置いてある虎ばさみがスケルトンソルジャーをハサミ、動きを封じ、サラのファイアーランスがスケルトンソルジャーを撃ち抜き俺のアースニードルで更に地面に縫い付ける。


「[参之型:霞] [伍之型:砕]!」


動きを止めたスケルトンソルジャーの腕に再び今度は防御貫通の砕を放つ!


アーツは寸分違わずスケルトンソルジャーの肘に当たった。


ビキィィィ、バキッ!


と音がしてスケルトンソルジャーの肘からしたが籠手ごと落ちる。


「これで少し楽になるはずだ! このまま終わるとは思えない、警戒し筒、攻撃だ!」


これだけのことをしてくる運営がこれで終わるわけがない、と俺は思う。



そして、順調に2本目のHPバーを削りきった。



……しかしここでまたイレギュラーが起こる……


カタカタカタカタカタカタッッカタッ


ボスのHPが3本目の半分を切ったとき、スケルトンソルジャーがカタカタと鳴り出し、体が不気味に軋む。


警戒して攻撃をやめ、気を抜かず武器を構える……


どんっ! という音と共にスケルトンソルジャーがラークに走り出し、襲いかかる、斬りかかられたラークはギリギリ刀で受けるが往なしきれず、飛ばされてしまう。


くそっ!


他の奴に襲い掛かる前に俺が閃を首に放つ!


が、掠る程度で終わってしまう、だがヘイトをこちらに向けることができたようだ。その隙にサラがラークとガッシュのHPを回復させる。

今度は俺に向かって襲い掛かってくる。


「[参之型:霞] [肆之型:桜]!」


相性は良くない突きだが桜なら気の攻撃を混ぜるのでそれをコントロールすれば当てられるし、何より手数がほしい……!


防ぎきれず防御貫通の桜を食らい、ダメージが大きく減り、更にノックバックで反り返った身体にそれぞれが魔法やアーツをぶつける!


あと1割と少し!!


「もっかい[挑発」! 『来いや骨野郎!』」


ガッシュが挑発でスケルトンソルジャーを他のメンバーのほうに行かせない。


「「「「」これでラスト!」」」


「[ホリゾンタル]!」「[ツイストピック]!」「[浄化の炎(ホーリーファイア)]!」


助走をつけた突きがスケルトンソルジャーの腰骨を削り、2本の針が頭蓋骨を貫き、白い炎がスケルトンを包む……


「[無魔法:多重展開(マルチプル)]! [ロックブラスト]!」


そして、残ったHPをスケルトンソルジャーの周りに多重展開した岩の連爆で無数の岩石がスケルトンソルジャーを襲い、四散させる……



レベルアップのアナウンスを聞いて、ドロップの確認をし、やっと息をつく……


「終わったー! はぁっはぁっ……」


「私もうMPないよ~……」


今の時刻は19:53……2時間半の長期戦が漸く終わりを迎えた……

他の人たちこれを倒すの苦労しそうだな……


かく言う俺たちも皆HPが半分を切っている……

ガッシュと意外にもイスルが危険域(レッドゾーン)に突入している……


なので、帰る前に少し休むことにする。

このまま帰ると凶暴化した魔物に倒される……確実に。





そして、HPとMPがある程度回復したので帰ることになった。


帰りは死なないように最初から蒼気を纏って戦った……

他のメンバーが危ないときは『クイック』まで使って殲滅した。

レベルが上がってきて負担が少しだけど緩和したから極短い時間なら発動しても反動が少なくて済むようになった。



宿に着いた俺たちは何も喋ることなくまずは眠った……

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