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和食、中華、洋食あらゆる料理がテーブルに並ぶ。

対談できるよう立食形式にされている。

そんな美味しそうな料理の中華料理に手を伸ばそうとする。


「小冬音、料理がメインじゃ無くて顔合わせがメインなのわかってる?」


「うん。」


私はアリスに返事をしながらも美味しそうな料理に目が釘付けになってしまっている。


「はぁ、私の家で後で好きなもの頼んで上げるから今は軽いものだけにしときなさい。」


精神年齢的にアリスよりかなり上なのだがアリスに宥められて流石に食欲より理性が働き諦める。


「でもアリス私は誰と話すんだ?」


アリスは私の方を見た後目線だけで私の後ろを指す。

私が後ろを振り向くとちょっと太ったおじさんと同じくらいの年代の男の子が立っていた。


「失礼、小冬音さんであってるかい?私はレイモンド。そして息子のデビットだ。」


「よろしく。」


おじさんは笑顔で挨拶をしてきたが男の子の方は無表情で挨拶をしてきた。


「はい、小冬音と申します。よろしくお願いします。」


当たり障りの無い会話を5分ほど続け会話が終わると軽めの料理に手をつけようとすると別の男性から話しかけられる。

そんな事を続けていると気がつけば2時間ほどたっており料理を堪能する時間がない。


「帰るわよ小冬音。」


「料理・・・。」


「帰ったら頼んであげるって言ったでしょ。」


アリスに手を引かれ強制的に車に乗せられる。


「出して。」


「あれ?クレア先生は?」


「ママはまだ話す事があるから先に帰るの。今日の会食はどうだった?」


「挨拶だけで2時間拘束されるとは思わなかった。それに料理食べれなかった。」


「挨拶だけね・・・。小冬音は会話の中や相手の見た目、連れてきてる相手を見てどういう意図で近づいてきてるかわかるように勉強しなさいよ。」


料理の事は無視されたがアリスが真剣に言ってきてるところをみるに重要な事なんだろう。


「意図って?」


「まずこんな会食に来てる人たちだからお金持ちっていうのはわかるわよね。」


「うん。」


「そんなお金持ちが小冬音に挨拶に、それも自分の子供、息子連れてくるって事は小冬音を自分の陣営に引き込みたいのよ。」


「私を引き込んで良いことあるの?」


首を傾げる私を見てアリスが手を頭に置き首を振る。


「普通ではない銀髪、今は無くなってるけど角、同時期に今までの人類と違う特徴のある子で意思疎通まで取れ身体能力知能共に優秀、身体能力は今までの人類でも人外レベルになってきてるみたいだけどそんな存在を取り込もうとする陣営なんていくらでもいるって事よ。」


「はい・・・。」


アリスに説明され無意識に頭の角がある部分を触りながら今まで楽天的な考えをしていた事を反省する。


「それにね今日会食で会った子供たちは大体次男か出来の悪い長男、どういうことかわかる?」


「結婚させようとしてる?」


「半分は正解、優秀な息子に家を継がせ小冬音と結婚させる息子は血縁関係を作らせて利用する為。だから人を見る目を磨きなさい。騙されて酷い目に遭うのは小冬音なんだから。」


「わかりました。」


子供の頃からドロドロの大人の世界を生き抜いていかないといけない上流階級に辟易としながら車は進んでいく。


「ピザ・・・。」


「本当にわかってるの小冬音は。」


お腹を鳴らせながら帰路に着くのであった。

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