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本編ラスト。

そして迎えた始まりの時の最終日。

この日、マリーとトキワの結婚式を、……創国の大神殿で行う。

理由はあたしの身内だから。

そして、あたしの巫女としての初仕事でもある。


そう。巫女さんなんだよ。

あれからずっと神官修行してて、最終的には大神官とおなじことできるまでの能力を身に付けちゃったよ。今すぐ必要なら大神官できちゃうよ。

まあ、必要だったのは、神殿の決まりや作法を覚えることだけだったからね。魔術に関してとかは、あたし以上の知識持つのはいないし。

なので、終わりの時から始まりの時まで、ずっと創国の大神官に付き合ってどんなものかの見学してたよ。

紫黒もあたしの護衛役とかでずっと一緒だったけどね。

そしてあたし専用の役職として巫女とかなっちゃった。

命名菫さん。どんなのがいいか尋ねられて、神様につかえるなら、巫女さんでしょうといったらしい。

だから、あたしは巫女さんになりました。

そして初仕事でふたりの結婚式を執り行うのです。

はあ。身内のせきでのんびりと見守っていたかった……。


無事結婚式はおえた。一応大神官もサポートでついててくれたからね。

このあと、ふたりはリリスもつれてトパーズのプレナイトに帰るそうだ。

そこに定住してのんびり暮らすっていってた。

リリスはかわいいから娘にする! ってふたりしてあたしに宣言して連れていくことになった。

黒羽もいっしょにつれてってもらう。念のための監視ってとこかな。

一年たって、黒羽もだいぶ成長したしね。

……なにしろ体長10メートル。こっからの成長はかなりゆっくりで、長さんくらいになるには数百年はかかるそう。

「キキョウちゃんたちも遊びに来てね」

「おう、いつでも来い」

といって、ふたりは帰っていった。

シオンとコスモスちゃんも、エメラルドに戻った。

「新しい魔道具をいろいろとつくって見ようと思うんだ。……アイデアならいつでも待ってるからね」

「そうです。キキョウさんのおかげでいろいろ便利なことが増えたんですから。ときどきでもいいので、いっしょに何か作りましょう!」

そう言って。

このふたり、シオンが一人前になってから結婚っていってたけど、それって結構早い気もするなー。


「ふう」

式のあと、すぐにみんないっちゃったからね。今は一人で窓から町を見下ろしている。

「……寂しいか?」

気づくとそばに紫黒がいた。

……この世界に来てからずっとそばにいてくれたみんながいなくなったわけだから。

「寂しくない訳はない。だけど、永遠の別れってわけでもないしね」

永遠の別れはもう経験してるし。

「私はずっと傍にいる。これは私が決めたことだ」

「それってプロポーズだったりする?」

冗談混じりに笑って答える。

「そのつもりだが?」

え⁉

「えっと?」

混乱しているあたしを見て、紫黒は吹き出す。

「これからのんびりと口説かせてもらうから、覚悟しといてくれ」

覚悟って……。

はあ。

「まあ、今はそのことは置いとくことにする。それより、これからどうするかだよね」

うん。各国からあたしに来てほしいという要請がきてるんだよね。

「くじででも決めるか」

「……もうそれでいいかも」

始まりと終わりの時は創国で神事をすることは決定事項だから、ほかの月にどこにいるかは、くじでいいか。

「じゃ、くじつくるか」

「わたしに作らせてください!」

おや、いつの間にやら木蓮ちゃん。

「よろしくね」

「はい!」

元気に返事する木蓮ちゃんに微笑んで、あたしはまた外を見る。

どこまでも続く青い空と、明るい町並み。

これからあたしが生きていく世界は、とても綺麗だと想う。

この綺麗な世界で、あたしは新しい未来を見に行く。

……この世界の人々とともに、幸せな未来をつくって行けることを願って。

ここまで読んでくださった方々に感謝をいたします。

このあと、あと一話だけ簡単な後日談を書きましてこの物語を終わらせていただきます。

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