改めて、人?捜し
まずは、その魔族のしてることを確認出来るといいんだけどね。
というわけで、小範囲の小型の魔道具作ってしゅっぱーつ。
最初に作った魔道具で大体の位置を確認して、紫黒と黒羽と長さんと、4人で向かう。
ちなみにマリーたちは、お留守番。ぞろぞろみんなで行動するよりも、メインはあたしが行動して、何かあったときマリーたちがこっそりと動けるように今は存在を隠しとこってことになった。
まあ、別行動してるだけで、やっぱり町中には出てきてるんだけどね。部屋で腐っててもね。
んで、問題の魔族らしい人物がいる区画につきました。
手のひらサイズの魔道具で確認すると、こっから10メートルほどの位置に。
建物の影から覗くと……いたよ。たぶんあれだな。
どうやら今は大人の男性に化けてるよう。まあ、性別とか無いようだけど……。
で、女の人ナンパしてるよう。
……なるほど。これがあのうわさの訳か。
自分の好みの相手と話してれば、どうしても機嫌がよくなる。それがあくまで友愛の感情だったとしてもね。
それを恋人がみれば、誤解してもおかしくないし、それで別れたとしても、あまり遺恨はのこんないかな?
すくなくとも、感情を発散しての喧嘩だから、あんまり陰湿にはなってないみたいなんだよね。
……お、あの女性の恋人さんかな?
……すこし話して、そのまま女性は恋人と仲良くいっちゃった。
今回は喧嘩にはならなかったもよう。いや、よかったね。
そして「彼」はこっちを見た。
なるほど、あたしたちに気づいてたか。
まあ、はっきりと気配を消してたわけでもないし。
「……」
しばらく見つめ合って、そのままそいつは行っちゃった。
「今のはあたしがいたから、遠慮したような感じかな?」
(おそらくは。こちらが「彼」について調べようとしていることは、認識しているだろうから。なるべく隙を見せないようにするのは当然だろう。それで、魔道具に魔力の登録はできたのか?)
「ばっちり。これでいつでも本人確認できるね」
あたしは直接見たからってのもあるだろう。おそらくは次に会ったとき、どんな姿をしてても見分けられる気がする。……これもあたしの特性なんだろかね。
だけど、あたし以外のみんなも判別できるようになるのは、けっこう重要だろうしね。
「いったん帰って報告しとこっか」
(そうだな)
あたしたちは、城に戻ることにした。
「どうだったの?」
戻ってすぐにみんな駆けつけてきた。やっぱり気になってるみたいだね。当然だけど。
「とりあえず見てきたことは説明するよ」
そして、内容聞いてみんなうなってる。
「なにしたいのか、全くわからん。やっぱり食事か?」
「それはわからないけど、キキョウちゃんが魔族に認識されたのだけはたしかね」
「……大丈夫、なのですか?」
「心配してくれてありがと。だけど大丈夫だよ。たぶんだけど、あたしに重症とか負わせられるのって、神様たち、紫黒、長さんくらいだろうから」
「うむ」
(……否定ができない)
自分が規格外ってことは、きちんと認識しておかんと。
「だから、それは大丈夫なんだけど、気になったことはあってね……」
「気になったこと?」
うん。
「……ひょっとしたら、あの魔族、死にたがってるのかもしれない」
「⁉」
まあ、驚くよね。
「……あたしを見たとき、なんかほっとしたような様子だったんだよね。あと、悲しみを抱えてるようにもみえた。
……よくよく考えてみると、一族全員失ってて、自分一人。寿命がないから、一緒に誰かと生きていくことはできない。それができる神様は、一族の仇。そうなるとね。考えられなくはないよね。
神様が「彼」を殺さなかったのも、他人を深く傷つけるようなことをしなかったとか、逆に一族を止めようとしてたから、恩情をかけたとか、ありうるし。救いたいっていってるし……」
あー、自分でなに言いたいのかわかんなくなってきちゃったー。
「……今は兵の準備ができるのをまって、魔族をとらえることを優先しよう。その方がいま不用意に考えるよりはいいと思う」
あー確かに。
「それじゃ、解散にしましょう。ああ、そうだわ。王妃様がキキョウちゃんのこと呼んでいたわよ」
……あたしがいない間、女性陣は王妃様、木蓮ちゃんとお茶してたそう。
たぶん、手紙が書き終わったんだろうな。
あたしも書いたし、って忘れてた。
「ちょっとみんないいかな?」
「?」
疑問に思いながらも、あたしの願いを聞いてくれた。
おなじく、紫黒に確認して、王様たちの都合もつけてもらって、これでおっけー。
さて、それじゃお手紙発送しましょーか。
明日の朝6時に番外編投稿します。
手紙の届け先は?




