創国、世界の中心の国の王族
紫黒の家族登場。
いやー、笑った笑った。まさかお祭りでお面まで売ってるとは。
おまけに神獣たち。子供が描いたようなデフォルメされて愛嬌のある表情は面白かったわ。
コスモスちゃんグッジョブ! よく見つけた!
そうして過ごしたお祭りの翌日、あたしたちは神殿の転移門から創国ダイヤモンドに向かった。
(まずは王城へ。王に連絡はすんでいる)
という紫黒の言葉もあり、転移後その場に詰めていた兵士さんに連れられて王城へ。
……なんというか、世界の中心だからなのか……この王城って、砦って感じの堅牢さを感じる。ほかの国は王宮……宮殿だったのに。
「みなさま、こちらへどうぞ」
兵士さんたちに案内されて、玉座の間へ。
「聖女キキョウ様、第二王子シコク様、およびお仲間の方々がおいでになりました」
玉座の前に立っているのが王様かな。銀髪に紫の目をしてる。
横にいるのは、まちがいなく王妃様。こちらは黒髪黒瞳。まちがいない、日本人だ。
反対側の横に立ってるのは銀髪青瞳の20過ぎの男の人、おそらくは紫黒のお兄さんの第一王子。
その横に、10才くらいの金髪紫瞳の女の子、妹さんだね。
王家の直系勢揃いってか。
王様の前までゆっくりと歩いていく。
すると、王様たちが跪いた。
っておい!?
「よくぞおいでになってくださりました。私がこの国の王を務めておりますシギンと申します。こちらは妻のスミレ、息子のギンセイ、娘のモクレンと申します」
えっと、どう反応すれば……。
「王よ、キキョウ様が戸惑っておられる。まずは顔を上げるがいい」
長さんが言ってくれた。
うん。ほんとこんなの初めてだよ。
「……あたしからもお願いします。できれば普通に対応してください。……偉い人に頭下げられると、どうしたらいいか」
こっちはもともと一般市民だ。
「……神の代理人であられるあなた様に、失礼なことはできません」
いや、だからね。
(父上、そのような状態で現状の説明はできません。まずは、そちらの話が先でしょう)
おもわぬとこから助け舟が!
「って、王様、紫黒の声聴こえるの?」
(血縁関係があれば、通じるようにしてもらってある)
神様がやったのか。
「紫黒! キキョウ様に対して失礼な言動をするのではない!」
あ、お兄さん。別に失礼じゃないです。
「というか、紫黒のように対応してほしいです……」
「は、はあ……?」
うーん、どうしよ。
『桔梗様、あなたは日本語ができますか?』
お、王妃様、やっぱり日本人。
『日英ハーフだよ。和泉菫さん?」
『私のこと知って……」
『ちょっときいたことがあっただけ。あなたの甥っ子があたしのクラスメイト兼ストーカーだったから……』
うん。すまん。
『……それは』
『こっちに来たことで解決してるからもういいし。ああ、お兄さんとほかの家族の人たちにはちょっとよくしてもらってたしね。みんな元気だったよ』
これは本当。あれの迷惑に対応してくれてたし、あたしが菫さんのこと聞いたの、お兄さんからだし。
『そうですか、よかった』
ほっとした様子の菫さん。
言葉の意味が分かる紫黒と銀青さん(おそらくこの字だろう、ってか名前の由来がわかりやすすぎ)も安心したみたいに息をする。
「……あの」
「ああ、ごめん。ちょっと元の故郷のことでね。それについては後で。今は、魔族のことについて話そう」
「わかりました」
王様も気を引き締めた模様。
といってもここでそんな話はできないし、あたしと紫黒、銀青さん、王様は場所を移動。
ほかの人たちは、菫さんたちにたびの話をするとかで、こっちも別室に向かった。
さて、どうなるかな。




