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風の国の王都、神殿へ

さて、みんなの準備も終了ってことで、王都へ向かうことになりました。

メンバーはあたし、トキワ、マリー、シオンに加えてコスモスちゃん、紫黒の6人。さらに黒羽、真竜の長さん、カラスさんの3体の神獣。総勢9人。いや、ふえたわ。

ちなみに、旅は初めてというコスモスちゃんが一番興奮してたりする。銃の腕前は十分とのおすみつきもだしたしねー。

「コスモスちゃん、今から張り切ってると、あとでバテるよ?」

「これくらい、平気です!」

やれやれ。


そうして歩くこと一時間ほど。……コスモスちゃんやっぱり疲れてんね。

「だ、大丈夫です……」

「まあ、いいけど。こっからは空飛んでの移動だよ」

「はい?」

まあ百聞は一見にしかず、ということで、今回は長さんに乗っていきます。ちなみに長さんの鱗の色は白銀。日の光を反射してキラキラしてる。

「……」

現在長さんの体長は20メートルほど。見上げる大きさだね。

まだまだちっこい黒羽はすねてて、カラスさんは感動中。

「みな、乗るがよい」

梯子かわりに羽を地面に着けてくれたので、みんなで背中まで登る。

腰を落ち着けたのを確認してから、大空へ飛び立った。

「うわー」

コスモスちゃんはシオンにしがみついて周りを見回してる。

上空からの景色に慣れてるあたしたちは、正面を見てたけど。

あ、ちなみに風避け落下防止の結界は、飛び立つときに長さん自分でかけてた。

……そしてしばらく後、王都が見えてきた。

さすがに速いなー。

王都から離れた場所で降りて、ここからは歩いてく。

「そういや、王都に入ったらどうすんだ?」

「長さんが王さまへの紹介状持ってきてくれたから。ちなみに紹介状書いたの、紫黒のお父さん」

頷く紫黒。

呆れ顔のトキワ。

「……そりゃ、問題ないわな」

そういうこと。ということで、王都へ突撃ー。


王都へ入るのは問題なかった。使い魔持ちってハンターならそこそこいるしね。……神獣でなければ。この国の神獣であるカラスさんを使い魔にしてるシオンはちょっと目立ってたけど。

で、とりあえず神殿へ。

「どのようなご用件でしょうか?」

「うん。……大神官に桔梗が来たって伝えて」

小声でお願いする。

受付さんもあたしの正体が分かったみたいで、すぐに大神官に伝えてくれた。

そして、大神官のへや。

「ようこそいらっしゃいました」

優雅にお辞儀する大神官。40代の男性で、ドワーフさん。

ちなみにこの国の王族はシルフさんだそう。

シルフってのは、エルフに昆虫の羽が生えたような種族で、身長は大きくても150くらいにしかならないそう。やっぱし空を飛ぶには軽い方がいいのかな? あ、でも真竜とかはどっちかってと魔術で飛んでんだよな。

まあそれはいいとして。

「実は……」

簡単に説明して、密かに王に会いたいことを伝える。

「……そうですね。2日ほど神殿でお待ち頂けますか? 王は風の日には必ず参拝にこられますので」

「……それが良さそうですね。では、しばらくお世話になります」


……そのあとの部屋割りでなんでもめるかな。

トキワとマリー。シオンとコスモスちゃんは良くても、あたしと紫黒はまずかろーに。

(そういう風に見えるのかな?)

「いや。あの4人がペアだから、残ったあたしたちもそうだと思ったんだろ。どっちも真竜の契約者だし」

(たしかに)

部屋割りはちゃんと変えてもらった。ってか、あたしと紫黒は一人部屋になった。

やれやれ。

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