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銃もどきの魔道具

空気鉄砲。

竹筒の両端に詰め物をして、片方を棒で押すと、空気の圧力でもう片方が飛び出す。

まあ、その応用品みたいなのかなー。

竹筒に魔術掛けて、魔力を通すとその魔力が塊になって飛んでいく。

威力は人が昏倒するくらい。

なんでもコスモスちゃんのお父さんが作ったそう。

護身用って言ってた。だけどねー。

「これじゃ、魔獣相手に威力は足んないね。……まあ、ドラゴン出てきたところで意味なくなってたけど。

「そうですね」

っと頷くコスモスちゃん。年はあたしのいっこ下だった。

シオンと手を繋いで歩いてる。

「キキョウ、なにかアイデアあるかな?」

「あるけどねー。武器、特にこんな飛び道具は開発したくなくってね」

「なんでだ?」

「力の弱い人でも持てる武器は、合ったほうがいいと思うんだけど?」

「……力の弱い人でも、離れた場所から強い人を一方的に攻撃出来る」

「あ……」

「……」

みんな押し黙っちゃった。

まあ、この場合魔獣用って考えてたから仕方ないかな。

「んー。それじゃあとで確認してから答えを出すよ」

これは神様案件でしょ。

「いいのかい?」

「向こうの許可があればね」


そして町に到着。真っ直ぐにコスモスちゃんの家へ。

「ただいま」

「おかえりなさい」

「おう、お帰り」

ご両親が工房で作業中でした。

「あのね……」

「そうですか。娘が世話になりました」

夫婦そろって頭を下げる。ドワーフのお父さんが魔道具の元となる道具を作り、翼人のお母さんが魔道具化するそう。夫婦でってなんかいいよね。

「それで、ご用件は?」

「娘さんを僕にく……」


スパーン‼


シオンの頭にマリーの平手が落ちた。

「違うでしょ」

「あー、コスモスちゃんの持ってた魔道具のことで」

「あれがなにか?」

「許可がおりれば、あれの改良についてのヒントが出せる」

「本当ですか⁉」

「うん。確認してからまた来るけどいいかな?」

「お願いします。護身用に作ったのはいいんですが、ほとんど役立たずでして」

まあ、そうかも。

「では、また明日……」

「え、もう帰るのかい?」

「帰るんだ」

あー。シオンカンペキに色ボケ中かよ。

「魔道具については、明日。ほら、帰るよ」

「あ、あの、よければ私町を案内します」

「え、ありが……」

「それも明日よ。ほら、行くの」

3人でシオンを引きずって、教えてもらった宿に向かった。


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