許可が出たのでヒントはあげよう
「もしもし……
ーー
……じゃ、それでおっけーってことで。じゃまた」
……ということで、条件付きの許可がでました。
まあ、人に向けて撃った場合は、気絶させるくらいの威力しか出ないよう、必ずそのための文字を刻むこと。
刻んでないのは使用できない、ってするくらいは神様たちにはごく簡単なことだそうで。
それでは、アイデアをイラストにおとしましょー。
まあ、既存の拳銃っつーか、古い型のリボルバーかな。
魔術を撃つという性質とかから、弾の代わりに属性を刻んだカートリッジを入れて、魔力を込めて引き金引くと、その属性の魔力弾が打ち出されるってイメージで。
さて、行こっか。
「こんにちは。許可が出たので、アイデアを持ってきましたー」
「えっ⁉」
驚いてる。
「えっと、許可というのは……?」
あ、それ言ってなかったな。
「これって人に向けると大変危険だよね。他の武器と違って簡単に誰でも扱えちゃうし。だから、人に向けた場合は威力が最低になる、具体的には気絶するくらいのただの魔力弾が出るようにすれば開発しておっけーだっていわれたんで」
「……誰に……?」
おそるおそるといった感じだな。
「もちろん神様」
「あのお、ひょっとして……?」
横からのコスモスちゃんの問いに、苦笑しつつ答えた。
「そうです。キキョウが神の代理人なんです」
あー。あたし有名人ー。
「失礼しました‼」
みんな頭下げるし。
「正直、それは止めて下さい。今まで通りがいいので」
「ですが」
「じゃ、命令。今まで通りに接して下さい」
「分かりましたわ」
「はい」
うん。女性陣はすぐに受け入れてくれた。まあ、強要はしたくないしね。
「まあ、話は戻して」
あたしは図面を広げた。
図面の右下をさして、
「必ずこの文字を入れて下さい。魔力を込めなくても、必ず発動します」
これ、重要。
「あとは、この図面をヒントに作ってみてください。1週間、なんの進展もなければ、ヒントを増やします」
「……わかりました」
ご夫婦であたしをじっと見る。この意味は分かってくれたよう。
……なるべく考える癖をつけてほしいからな。
「では、あたしたちは観光に行きます!」
「こいつは置いてくんで、こきつかってください」
「コスモスちゃんは、案内をよろしくね」
「ちょ、ちょっと⁉」
「えっと、あの……」
戸惑うシオンを置いて、わたわたするコスモスちゃんを引っ張って、あたしたちは観光にしゅっぱーつ!




