一目惚れ?
新キャラ登場。
のんびりと過ごしながら、あたしたちを見張ってた連中の様子をうかがう。……全く動きなし。ギルド・神殿も関係なし。
仕方ないね。次に行こう。
と、出発して今は林のなか。
なんていうか、木々が生い茂ってる森って感じがないんだよね。
風が止まないせいで、密集した状態になれないようで。
てくてくと木々を観賞し、風を感じ、薬草とか摘みながら歩いてく、っと?
パーン……。
なんの音だ? なんか映画とかで聴いたような銃声っぽい音?
「行ってみるぞ!」
トキワの声に、みんなで走った。
ついた先には、ふわふわのピンクの髪と羽根を持った少女が座り込んでた。
少女の前には、ミドルドラゴン。なんかなつかしーね。
「トキワ?」
「おれとマリーで」
「援護は?」
「いらないわ」
ということで、ふたりはかつてのリベンジへ。あたしとシオンは少女に近づいた。
「大丈夫ですか?」
「は、はいっ……」
怯えた少女とシオンの目が合う……あれ? なんかふたりとも停止してる?
……まあ大丈夫そうなんでおいといて、トキワたちの様子を見る。
もう大詰めだった。マリーの槍が前肢を地面に縫い止めてて、下がった首をトキワが上段から大剣で切り落とした。
「終わったねー」
「おう。……なんっつーか、強くなったのを実感できたわ」
「ほんとよね。昔は一撃でやられてたもの」
頷きあうふたり。
「ところであの嬢ちゃんは?」
「……あれ」
「あら?」
うん。未だにふたりとも停止中。いい加減再起動させっか。
「シオン! その子大丈夫なの!」
ビクッとしてこっちを振り向くふたり。
「え、あ……」
「あ、あのっ、大丈夫、です」
あたふたしてる。一応、ふたりきりの世界をつくってたの自覚したもよう。
少女は立ち上がるとペコッと頭を下げて下げる。
「助けていただいて、ありがとうございます。私、コスモスといいます」
立ち上がってもやっぱり小さい。マリーよりも小さい。目の色は紅くてなんかウサギみたい。羽根あるけど。
「あ、僕はシオンです」
「トキワだ」
「マリーよ」
「あたしは桔梗。この子が黒羽」
「シオンさん……。素敵なお名前ですね……」
「君こそ可愛らしい名前だよ」
えっと……。
あたしたちは顔を見合わす。これはあれだね。
[一目惚れ]ってやつだね。
未だに見つめあったままのふたり。
どうしましょ。恋愛は範囲外です……。
銃声みたいな音については次回。




