↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/85

魚釣りって、狩りじゃないよね⁉

前話の数日後。

水の国って、森が少ない。木々は多少はあるけど、湿地が多い感じかな?

動物とかが居ることはいるんだけど、そういうのは灌木の林みたいなとこだけ。だから魚介を輸出して、肉類を輸入となるんだな。


そして本日、釣りをすることになった。

話は昨日に遡るんだけど、宿での夕飯時、トキワがある漁師さんと知り合って、意気投合しちゃったんだ。

それで、釣りしてみないか? よしやろう! で決まった。

まあそれはいいんだけど、ちょっと大きめの船で小さめの湖に進んでいくのに、けっこう揺れてる。

……今日は風が強めだった。言い出したトキワ……船酔いしてるよ……。

「大丈夫?」

「……」

……マリーが介抱してるけど、返事する気力もないよう。

漁師さんとふたりで遅くまで酒盛りしてっからだよ、まったく。

その漁師さんは平然と船を操ってるけど。慣れの差かね?

『快癒』

とりあえず、トキワは治して、

『安定』

船を安定させる。

「おや、揺れなくなったな? よし、とばすぞ!」

……安全運転で、お願いします……。


しばらく進んで、ようやく目指すポイントに到着したよう。

「よし、始めるぞ!」

それぞれ釣りざおと餌をもって、釣り開始。

ちなみに針はU字ではあっても返しはなく、餌は小魚。ひょっとして大物狙い?

「よし、釣れた!」

まずはやっぱり漁師さん。釣れたのは金目鯛……うん。湖だしね……。

「当たった!」

次はマリー。こっちは石鯛……って、このスポット鯛が釣れる場所なのか?

「いや、珍しいな。こんなにポンポン当たるってのは」

ポイントについてはそうらしいけど、当たりは多くて30分に一回くらいらしいんだけど……。なんか、いやな予感が……。


そうして釣り上げた魚類、一時間ほどで10匹釣り上げた時、あたしの竿に大物……って、これは……。

「な⁉」

「こいつは……!」

「主だ‼」

うん、体長十メートル、見た目はシャチ、かな……。

なんでこんなのが食い付く……。

「そんな……、終わりだ……」

絶望の表情をする漁師さん。

「……さっさと片付けていい?」

「そうね」

「頼むよ」

「任せた!」

ってなことで、

「黒羽!」

大きくなった黒羽の背を踏み台に、頭上から太刀を一閃。

……さっすが、ドラゴンの牙。切れ味バツグン。

頭切り落として、水上に立つ。主も水上でぐったり状態。

手早く魔術を仕込んだ魚籠びくに入れて、船上に戻る。

「……あの……?」

「あたしこれでもSランク。あんなの雑魚」

「はあ⁉」

「まあ、そろそろ帰るか」

「大物捕ったからね」

「というか、これじゃ釣りじゃなくて狩りよね」

なんか普段のこととあんまり変わんないよな。

「最初は釣り上げたから、釣りでいいだろ」

それはどうなんだか。

「はあ、いいです。戻ります……」

あ、漁師さん落ち込んでる。

フォローは大本の発案者であるトキワに任せた。


それで、町に戻ると大騒ぎ。どうやらあの主ってギルドの討伐依頼が出てたそうで……。

賞金もらってその日は大宴会になりました。メインは主の鍋。

……この国は涼めのせいか、暖かいもの、特に鍋類が好まれてるんだよね。簡単で美味しいから。

その他、新鮮な魚介を使った料理を楽しめた。

……うん。タレに浸けた串焼きもあったよ。


そして翌日。思った通り、トキワは二日酔い。

一日のんびりして、出発は翌日にしましたとさ。

やっぱり、主を倒しとかないと。

ボス倒して宴会という流れは、お約束、というやつですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。