どこに行こうかな
……祭りの翌日。
ちょっと寂しく感じる通りを、ギルドに向かって歩いてた。
これからどっちに行こうかと迷ったのだ。
今までは目的にそって移動してただけだしね。
先日行った山岳の方へいくとか、お米の栽培とかを見に行くとか……。
どうしよ。
「こんにちは」
「あら、キキョウ様? どうなさったのですか?」
「うん。これからどうしようかと迷ってね。オススメの観光地とかあるかな、と」
「ああ、それでしたらギルド長にお聞きになるとよろしいです。昨日の件でとても感謝しておられましたから」
「あれは単にあたしが楽しんだだけなんだけどね」
苦笑を浮かべて、ギルド長の部屋へ。
「こんにちは」
「どうしたのだ?」
「うん。次にどこへ行こうかと迷ってね。オススメのスポットとかないかなって聞きにきた」
「そうか。うーん、それならあそこがいいか? ここから北西にまっすぐ、海まで行くと人魚達の集落がある。そこにつくまでの町や村を見ながら行けば、この国の様子を知ることも出来るだろう。山岳地帯はどうやら一度行ったようだしな」
うん。炭取りにいったな。
「確かに、最終目的地にするにはいいかもね。それじゃ、いってみるよ」
「うむ。何かあれば連絡をするがいい。あなたにはずいぶん世話になった。その礼の分必要なら手助けをしよう」
「ありがと。まあ、あたしは勝手に楽しんだだけ、なんだけど」
「あなた以上に町のもの達が楽しんでた。その事が重要だ。まあ、あなたが旅路を楽しんでもらえるよう、願ってるよ」
「たぶん、それは大丈夫」
この世界を楽しむことには、自信あるね。
「じゃ、またね」
「うむ」
そしてあたしは宿に戻った……寄り道しまくりながらだけど。
宿に戻って、すぴすぴと昼寝してる黒羽を抱っこして、ギルド長がいってたのを伝えた。
「人魚か。トパーズではまったく見ないな」
「ほとんどラピスラズリから、出ないからね」
「うん。会ってみたいわね」
満場一致で目的地けってー。
この日は祭りの疲れを癒す日にして、翌日準備。その次の日に、町の人に見送られながら、出発した。




