まずはギルドと宿だった
「何をやる気になっててもいいが、まずはギルドにいくぞ」
おっと、そうだっだ。ついつい食べ物の方に思考がいっちゃうんだよな。
「ほんっと、キキョウちゃん食べるの好きね」
「食い意地張りすぎだよ」
「ほっといて!」
それでみんな笑い出した。ちなみに黒羽はずっと食べてる。どうもなんか口の中入ってるとしゃべらなくなる模様。
「黒羽が食べ終えたら行くぞ」
「はーい」
あとはしばらく雑談して過ごした。
そして到着ハンターギルド。
受付は昼過ぎの今くらいの時間は空いてるね。
「すまん。今日トパーズから来たもんだが」
「はい。こちらでの依頼受付の手続きをなさいますか?」
「おう。受けるかはわからんが一応頼む」
「わかりました。では、皆さんのカードを一旦預からせて頂きます」
受付さんは、カードを持って奥に行った。
そして顔色を変えて戻ってきた……。理由は見当つくな……。
「す、すみません! ギルド長が皆さんにお会いになると……」
「まあ、そーなるよね。案内してもらえる?」
「はい! こちらです!」
あたしたちはぞろぞろとギルド長のもとに向かった。
「お連れしました!」
よっぽど興奮しちゃってるようで、ドアを叩く力も入ってたな。
コンコン、じゃなくってゴンゴンだったし。
「はいれ。それとお前は少し落ち着け」
中から聞こえたのは、落ち着いた高めの声。
中に入ると、そこでは見た目12、3くらいの女の子。ってあれ?この子……。
「……お前さんがギルド長が?」
トキワも、ほかのふたりも困惑してっけど……この子は……、
「あなたはドラゴン?」
「ほう、よくわかったな」
「え?」
とりあえず困惑中の3人はおいといて、
「わたしはハイドラゴンと呼ばれる高位の竜族だ。真竜様ほどの力はないが、人と混じって暮らせるくらいの力と知恵はある」
そうじゃないとギルド長なんて出来ないわな。てか、そうすると?
「ひょっとして真竜も人になれる?」
「もちろん。もっともその子は幼すぎて無理だろうがな。ある程度年をとれば可能だ」
うーん。いつになっかはともかく、ちょっと楽しみができたな。
「あたしたちに会いたかったのは、この子が居るから?」
「いや。神の代理人に会ってみたかっただけだ。もっともこんなにあっさりと正体がばれるとも思ってなかったが」
あーそうかも。ただ、この子から黒羽や真竜の長と同じような感じがしたんだよね。
「それで、これからどうするのだ?」
「まずは観光。祭りも楽しむ予定。あと、お米と魚の新しい食べ方探しをやりたい!」
あ、これについてはテンションが上がっちゃう。
「そういえばあちこちでいろいろやってるのも聴くしな。そうだな。宿は決まってるのか?」
「これから探す予定」
「そうか。ならばここから少々南にある宿に行くといい。わたしの名をだせば、優遇してくれるぞ」
「……それで、その心は?」
「祭りで使えそうな、新しい食べ物を考案してほしい」
「……とりあえず市場とかでここら辺の食べ物類を確認してから、だな」
「うむ。当然だな。ではよろしく頼むぞ」
「善処はするよ」
このころ、ようやく我に返ったみんなと町に向かった。
そして知ったとんでもない事実……。
「マグロやイカが湖魚ってなに⁉」
そう。普通の川魚はもとの世界と同じだった。代わりに本来海魚だったものが湖でとれるようになってる。
……淡水魚とかの区別は! ……考えるだけ無駄だな。あの神様たちがやったことだし。
……ほんとは祭りっていえばわたあめやりたいけど、さすがにあれは作り方分かんないし、ここでやるならやっぱ魚介かなー。
市場を見回しながら、のんびりと町を散策して、ギルド長さんのおすすめの宿に向かいました。




