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事後処理と甘いもの

重い話は終わりました。

一番のやっかい事が片付いたー。

はあ、これでもうあのバカと関わらずにすむな。

といっても、まだまだやることはあるんだけどね。

……そのうちのひとつは死者の浄化、ということで、あたしは黒羽に乗って国中廻ったよ。どうやら人間以外の種族がいる村とかに、神官たちを行かせなかったようで……。まず、その村村での浄化をした。神官派遣するより、あたしが行く方が早い。これ重要。

数日これで潰れた……。



その間に王子と神殿は協力して、王と前代の大神官の措かした罪を公表。トキワ立ちは、魔獣の中でも強力なものを、真竜の長(手伝いに来たそーな)と退治してまわってた。

……この真竜の長のおかげで、王子の正当性が示されたため、近いうちに戴冠を行うそうだ。あたしも参加は義務づけられた、どころか王子に王冠乗っける役だと⁉ まあ、聖女とか言われいるのが原因で、これは諦めた……。出来ればドレスとか、着たくなかった……。王族御用達の仕立て屋さんが作成中ですよ。

政治形態なども換わっていく予定だそうで、いろいろ大変だな。あたしたちはそこら辺には関わんないんだけど、功績が大きすぎるとかで、この国では高位貴族の扱いになると……。

あと、ハンターランク上昇。あたしS、他のみんなA。これは真竜の長のお墨付き……。うん。まさかS以上のランク確認は真竜の長がやってたなんて、誰も知んないよね……。

そして重要なこと、荒れ地と化した北の地の修復。

これに関してだけど、時を戻しての再生は出来ない。それほどの魔力は、世界創造と同じくらいの力が必要だから。……失われた命も戻らない。だからあたしは大地を癒した。前のような、緑溢れる大地になるように……。

……うん、自分の魔力の大きさに、久々に怖くなったわ。

破壊ではなく治癒だからまだまし、だったけどね……。

そうこうしてるうちに、時間は過ぎていった。


「キキョウ様。たしかキキョウ様がこれを作られたのですよね⁉」

ドレスの試着中にいきなり何ごと?

「……料理長。キキョウ様はドレスの試着をなさっておられるところです。いきなりそのようなことは失礼です。まずは侍女を通して下さい」

料理長、ってことは、ひょっとして……。

「確認はあとどれくらいかかるかな?」

「……そうですね。サイズにのずれが少ないですから、30分もあれば……」

「だそうだから、待ってるか他の仕事してきて」

今はどこも忙しいし。

「は、はい。申し訳ありませんでした!」

あれ、真っ赤になって出てった?

「料理長もキキョウ様の美しさに見とれていたようですわ」

「ほんとよね。キキョウちゃんのドレス姿って、ものすっごくキレイだもの」

同じく試着中のマリー。

「マリー様はどちらかといえば可愛らしいですからね」

「うん。自覚してるわ」

……以外と大人っぽいのも似合うと思うけど。

「それは今度にしましょ」

そっか。


「……んで、あたしに何の用かな?」

試着も終わって、あたしたちは料理長さんのところにきた。

「は、はい。あの、えっと……」

「取りあえず落ち着いてね」

少し深呼吸してから話し始めた。

「これ、キキョウ様が作られたのですよね?」

ボールの中身は、どうやら液糖。

「うん。そーだけど」

「では、これを使った新しい料理などはございませんか⁉」

あー。やっぱりそれかー。

自分で考えろっていっても、それについての知識ってのが少ないからしょーがない。

そうだなー。ここは常夏の国だし、冷蔵庫とか作っても電気くわないし、やっぱりアイスかなー。

「……金属の鍋、もらえる?」

「金属の鍋、ですか? わ、わかりました!」

そして持ってきてもらった小さめの鍋。まずはこれからってことで。この鍋に冷却の文字を刻むっと。

「ちょっと触ってみて」

「はい、……冷たい?」

「そ。これを素手でずっと触ってると凍傷……火傷みたいになるから注意」

「は、はい」

次はっと。厨房でミルクと液糖、卵などをてきとーに混ぜて……あとで分量は料理長さんに考えてもらって……鍋に入れてかき混ぜる! 実はこっそり自分用のハンドミキサー作っといたり……で、固まるまで冷せば……アイスクリームの出来上がり。

そして試食タイム。

「これは、なんというか……」

「美味しいわ」

「……」

黒羽は無言、てかものを食べるとき、そっちに集中しちゃうんだな。

「この液を果物の果汁にしてもおいしいし、あとは……」

鉄板借りてクレープの生地焼いてみた。

「これに果物と乗っけても美味しいよ」

……新規で増えた、食べれる果物と一緒に乗っけて食べる。

「な、成る程……」

「これも美味しいね」

「でしょ。やっぱり暑いところは冷たいものほしくなるし。ただ、食べ過ぎるとお腹壊すから注意ね」

「「はい!」」

元気のいい返事、もらいました。

これは、戴冠式のあとのパーティ楽しみになったな。


そしてきました、戴冠式の当日……。

次回、戴冠式……はさらっと流すかも。

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