閑話 ヒマな時は音楽を?
……ちょっと休憩。
「……ヒマ……かも……」
「まあ、待つしかできないからね」
トキワとマリーが町に情報収集に行ったあと。あたしはヒマをもて余してた。
シオンとヤマブキさんは持ってきた本を読んでるけど。
ちなみにシオンは歴史書、ヤマブキさんは聖書だったりする。
聖書っていっても、内容は説話集で道徳の教育に使われるようなものだけどね。
「キキョウもなにか読む?」
「……そんな気分じゃないなー」
なにしろほんっとにいい天気。今日はここで野宿だけど、水場も近くて涼もとれるし……。
キョロキョロと周りを見回して、
「あれ……」
見つけました。
細めの竹だね。トパーズのはみんな太くて、たけのこしか食べれなかった(たけのこの食べ方もここの人たちは知らんかった)けど、この細いのは竹本体も食べれるね。もっとも、あたしが今求めてるのはヒマつぶし……って、できるかも。
「キキョウさん?どうしたんだい」
「あの竹、とってくる!」
「え?」
そんなにはなれた場所にあるわけでもないし、さっさと取ってきた。
「それって竹?こっちのは細いんだね。これも食べるの?」
「食べてもいいけど」
「食べるのかい……」
「ちょっと遊ぼうかなって」
「遊ぶ?」
そう。ちょうどいい長さに切って、穴あけて……。
よし、完成。
息を吹き込むと、きちんと音が出た。
うーむ、穴の位置とかはてきとーだからか、ちゃんとドレミとはなんないなー。
あれ、ふたりとも驚いたようにこっち見てる?
「……それって楽器?」
「簡単に作った笛だけど?」
「……笛っていうのかい?」
「こっちにはない?」
「楽器は、リュートとか、ハープとか、糸を張ったものだけかな……」
「そうなの?」
「うん」
そーだったのか。そういえば楽器って全然見たことなかったわ。
「ふたりもやってみる?」
「……まずは作り方から教えてほしいかな」
「りょーかい」
ーーー
そして3人で演奏会になった。
即興曲しか出来ないけどね。
ヤマブキさんとか、神殿のミサで鳴らす曲とか再現しようとしてたけど。
元の世界の歌とか、音階がキチンとしてないと難しいし。
まあ、これはこれで楽しかった。
うん。これで今後のヒマ潰しの道具はできたね。
……ちなみに元の竹は竹でおいしくいただきました。
次回は前の続きです。
また重くなる……。




