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まやかしの言葉と目に写る真実(2)

ベンケイの偽り暴けるスキルがあれば裁判とか楽なのになぁって・・・


************************


そもそもナタリアは聖職国【エデン】の僧侶として道を外れた存在である【怪僧】・【女破戒僧】の異名を付けられた女僧侶であるからだ。


何よりも旅の道中にこの聖職国【エデン】の僧侶への導きというのも胡散臭い話であるのだろう。


この世界に転生もしくは転移させられた【異世界人】である俺達は女神・ヴィッセルによって転職とスキルを授ける儀式を受けた。

そして、こちらの世界の職業は【固有スキル】できる事が多いからだ。


固有スキルは人によって能力が変わるらしいのとレベルが上がれば能力が向上し、レベル10になると更に強力な固有スキルに進化する事ができる為に強くなるからだ。


その逆で職業によって覚える【選択スキル】というのは【固有スキル】とは違い鍛練や指導によって習得できるスキルであり、それも熟練度を上げれば、固有スキル同様に強力になるというのだ。


だが、聖職国【エデン】 では【固有スキル】が回復系であれば強制的に僧侶への勧誘が始まるというのだ。ナタリアも固有スキル:【癒しの拳(イージス・フィスト)】が使えるとわかり教会に入った訳だからだ。


聞けば、エデンの教会の僧侶の選びも固有スキルが治癒系であったから女神から導かれたと司教と司祭が勧誘してきたのだ。


そして、教会では酒や肉などを口にしてはならないなど厳しい修行の日々を送って来たが、それは全て無駄な事であるとナタリアはこの聖職国【エデン】の民達の前でいい放ったのだ。


当然ながらそれに教会の司祭と司教は反発するが、ベンケイがナタリアを止めた。


「ほぅ。我はこのエデンの神聖な聖法なる女神・レティアラ様の姉妹神であるヴィッセル様に仕え【勇者の剣】を守護していた精霊である。

女神から直接お言葉を頂けるのは異世界人とその女神に近いものだけである。

しかし、我はヴィッセル様を通して女神・レティアラ様に尋ねたが、このエデンの街を守護しているは事実であるが、教会の教えなどは勝手に決めた事だから知らないと仰っていたぞ?」


「なっ!!?そ、それは・・・。何かの間違いではございませんか?」


「ほぅ。何かの間違いと申すか? この噴水に奉られている壺を持つ女が女神・レティアラ様であると?」


「そ、その通りだ!!!この目で見て職人に・・・」


「嘘を申すか?我の固有スキルは『偽り』であるぞ? 嘘をつけば見破れるスキルである。

真の勇者であるならば強さと真っ直ぐな心を持っている事が【勇者の剣 】を持つために必要な事であるために女神から授かったスキルである。

そして、主らが嘘を着いてると証明して見せよう。これが我が女神・ヴィッセル様とその姉妹女神・レティアラ様の姿である!!!」


そう言って馬車の荷台から布で包み込まれた2人の木彫りの像を出して見せたのだ。


エデンの神聖な聖法なる女神・レティアラを奉る為に作られた噴水の石像とまるで違うのだ。


エデンの民たちや僧侶達は戸惑いを隠せなかったが、エルフ族であるラズとベリーがこの木彫りは女神・ヴィッセル様の力の根源であった千年樹からベンケイ様が作り出された紛れもない本物であると伝えたのだ。


そして、女神・ヴィッセルの力は弱まってしまい様々なアイテムの力が失われてしまったと話し始めたのだ。


千年樹への信仰心がエルフ族で賄われていたが、魔族の増加により女神・ヴィッセルを信仰するエルフの数が激減した事により、様々なアイテムの力が失われてしまった。


そして、女神・ヴィッセルの信仰する力の源である千年樹の力が弱くなり千年樹が枯れてしまったと話したのであった。


すると、それとエデンの神聖な聖法なる女神・レティアラと何の関係があるのか尋ねてきたのだ。


「まだ解らぬか!愚か者ども!!女神・ヴィッセル様の千年樹が枯れてしまっていた。

つまりはその姉妹女神・レティアラ様のお力もやがては衰え貴殿らを長年守護していた魔物避けの結界の力が弱くなると忠告にきたのだ!!!」


「つ、つまりは千年樹が枯れてしまいその木から女神・ヴィッセル様と女神・レティアラを思いお作りに・・・?」


「でなければエルフ族同様に魔族との戦いで多くの命が失われてしまうから我らはこの地に脚を運び忠告にきたのだ!!!」


「し、司教様!!司祭様どういう事ですか!!?我々が清く正しく祈りを捧げていれば我々の街はエデンは魔物から守られるので無かったのですか!?」


当然の反応だろう。散々厳しい修行に身を起き、エデンの街の平和の為に毎日心を清めてきたのにそれが無意味であり、やがては魔物や魔獣から守ってくれた魔物避けの力も弱まってしまうと宣告されたのだから混乱するのも無理はないだろう。


何よりも散々厳しい修行から逃げていたナタリアは肉や酒を飲み干して【怪僧】【女破戒僧】の異名を付けられた女僧侶である。


だが、ナタリアは女神に直接声を掛けられる事はなかったと話したのだ。


そして、厳しい修行を我慢していた女僧侶達も一度も女神からの導きの言葉などを受けた事がないと話したのだ。


慌てて司教と司祭はそれは信仰する心が足りないからと話し始めたがベンケイの『偽り』に引っ掛かったのだ。


司教も司祭も女神から導きの言葉などを受けたことは一度ないという紛れもない証拠である。


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