434 一緒に戦おう!
激戦が続く、プラムスの塔の底へと通じる螺旋階段——
【システムメッセージ: フレンド アンドリア HP残り0%】
「持ちこたえて!!」レナは片手剣を投げ捨て、盾を両手で握ってドイツプレイヤーを必死に食い止めた。
「アンドリア様が死んだ……もう、俺たちの役目は終わった」
レナの隣にいた銀龍の刻印の前衛が、力なく大斧を下ろした。その瞬間、何本もの長槍が一斉にその体を貫いた。前衛は敵陣へ引きずり込まれ、斬り殺された。
「ねえ! みんなしっかりして!」レナは盾を支えたまま、銀龍の刻印のメンバーたちに叫んだ。
だが、アンドリアを失った銀龍の刻印は、魂まで失ったも同然だった。メンバーたちはみな、戦う気力をなくしていた。
階段の上に立つルースは冷笑を浮かべ、声を張り上げた。
「君たちのために用意したパーティーは、気に入ってもらえたかな? あの狂った女、パーカーが戦死し、ビスマルクは復讐のために百賢の旅と大賢団を送り出した」
「もちろん、君たちが反抗に出るかどうかを試す機会を、私が逃すはずもない。まさか、警戒心のない川魚のように、こうもあっさり餌に食いつくとはね」
戦意は完全に消え失せ、多くの者が武器を下ろして死を待った。
「みんな、目を覚ませ! アンドリアは最後に自信を取り戻し、みんなを率いて反抗したんだ! 先頭を駆ける姿に憧れていたはずだろう。あの迷いなく突き進む姿を、もう忘れたのか?!」
ノクシアが怒鳴った。銀龍の刻印のメンバーたちは思わず涙をこぼした。手にした武器を握り締めても、戦う理由が見つからない。
「彼女は死んだ……私たちも——」
ブラミィが悲しげに漏らした。
「私たちも、何だ?! アンドリアは、私たちみたいな弱い連中のために尊厳を捨て、自らドイツプレイヤーの犬にまで成り下がったんだ!」
「最後……最後には、あの人の形をした脂肪の塊に、体までまさぐられた! みんなのために耐えたあの屈辱を、これじゃ全部無駄にしてしまうじゃないか!」
ノクシアは涙ながらに訴えた。
「おい、でたらめを言うな!」ルースが激怒した。
銀龍の刻印の全員が押し黙った。不意に、一人の暴君が防衛線から飛び出し、単身ドイツプレイヤーの陣へと斬り込んだ。
「アンドリアは、私たちのためにお前に……うおおおっ!!」
ボッ、ボッ、ボッ、ボッ、ボッ——薄暗い地下牢に、突然色とりどりの光がきらめいた。
「アンドリアの仇を討て!!」
銀龍の刻印の全員が奮い立ち、武器を高々と掲げて過負荷を発動した。怒れる獣と化し、血の波を巻き起こしてドイツプレイヤーへ反撃に転じた。
「こんな結末も、悪くないな!」
火野良は大剣を掲げて駆け出し、革命軍を率いて血だまりを踏み散らしながら決死の突撃を仕掛けた。
アビルは階段に跳び上がり、乱戦の中を一直線にルースへと突っ込んだ!
「度胸があるなら来い! 第一審・清浄なる霊」
ルースが再び術を放った。アビルはたちまち過負荷の力を失い、ルースの親衛隊に行く手を阻まれた。
「不浄の罪! 強欲なる下衆! 天の恵みの浪費!」
ルースはダンスゲームでもするかのように、小さな木槌であちこちを叩いた。金色の聖句が一節、また一節と光を放つ。
アビルは目に見えない強大な力で打ち据えられ、移動速度低下、攻撃力低下、反応の鈍化といった状態異常を次々と受けた。
そばにいたドイツ兵が突然ルースを抱え上げ、高い位置にある聖句めがけて力いっぱい投げ飛ばした。
「刑罰の調べ・ラロの聖槌!」
ルースは雄叫びを上げ、木槌の一撃で聖句を光らせた!
カァン!
ドンッという音とともに、アビルは一撃で意識を失い、身を守ることもできなくなった。
ドォン!!!
【システムメッセージ: フレンド アビル HP残り20%】
【システムメッセージ: フレンド アビル HP残り0%】
かつて同じサーバーのプレイヤーを殺して楽しんでいたアビルは、今、革命軍の一員として、複数の狙撃手に撃ち殺された。
「前線を維持しろ! この猿どもは、もう持たないぞ!」
ドイツプレイヤーは当初、奮い立った革命軍の勢いに怯えていた。だが、ルースが前へ出た者から順に強化効果を封じると、親衛隊は弱体化した相手に攻撃を集中させた。
標的が変われば、封じられていた強化は戻る。それでも、その一瞬の隙を突かれ、革命軍は次々に押し戻されていった。
「さあ、死を迎えるがいい!」
ルースが吼えると、ドイツ軍全体が声をそろえて叫んだ。
「前進!」ドイツ兵たちは足並みをそろえ、一歩前へ出た。
生き残った数十人の革命軍兵士は、再び階下の血の池へ押し戻された。火野良は気を失った仲間も忘れずに引きずって退いた。全員がすでに疲れ果て、ドイツプレイヤーの防衛線を突破することなどできない。死は避けられなかった。
「おい……あれは何だ?」
前線のドイツ兵の一部が、血の池に次々と波紋が広がるのに気づいた。だが、革命軍が防衛線を立て直していたため、それ以上は気に留めなかった。
「さよなら……ザコ」
加奈は苦笑し、フレンドリストにある一樹の名前をそっとタップした。
「この先、本サーバーで遊ぶプレイヤーたちは、この聖三位一体の大旗を覚えていてくれる! 私たちが命尽きるまで戦い、決して降伏しなかった証として!」
ノクシアは大旗を掲げ、声の限りに叫んだ。
「実に面白い」ルースは微笑んだ。ドイツプレイヤーたちは再び武器を掲げた。
そのとき、血の池に広がる波紋が震え始め、血の粒が跳ね上がった。
「ルース総統! 東門が襲撃されています!」
見張りの一人が大広間へ駆け込み、ドイツ語で急を告げた。
「東門? ありえない。東では大賢団がKanatheonの残党を包囲して殲滅しているのだぞ……」
ルースは眉をひそめた。
「いいえ! 敵は——」
見張りは恐怖で顔面蒼白になっていた。そのとき、黒い影がよぎり——ドォン!!!!!
ルースは恐怖に顔を引きつらせ、青ざめた——良質な鋼で鋳造された街の正門。数トンはあろうかという門扉の破片が、プラムスの塔にまで弾き飛ばされ、見張りを紙のように薄く押し潰したのだ。
いったい何者だ?!
ズン……地面が揺れた。
ズン……天井から埃がこぼれ落ちた。
「早く中へ逃げ込め!!」
塔の外にいた数十人のドイツプレイヤーが、悪霊でも見たかのように慌てて塔へ逃げ込み、すぐに大扉を施錠した。
ルースの親衛隊も革命軍も驚き、一時、戦闘が止まった。
ズン……どんどん近づいてくる!
「ルース総統! 危ない——」
別の見張りが叫んだ瞬間、塔の大扉が力ずくで吹き飛ばされた。
ドォン!!
大扉が丸ごと入り口のドイツ兵たちにのしかかり、グシャッという音とともに、その体をぐちゃぐちゃに押し潰した。
薄暗かった大広間に陽光が差し込み、死体を下敷きにした鉄扉の上に立つ孤独な人影を、聖なる光のように照らし出した。彼は両腕で自分を抱きしめ、うつむいてすすり泣いていた。涙はすでに枯れ果て、床を濡らしているのは、一滴、また一滴と落ちる黒い血だった。
「君に約束した……君に約束した……君に約束した……」
彼はゆっくりと顔を上げ、大広間でうろたえるドイツプレイヤーたちを無言で見つめた。
「あいつか!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドン!
塔の入り口から突然、数百本もの血の蔦が噴き出した。血の樹の森を思わせるその蔦が、数十人のドイツ兵を絡め取って巻き上げた。
「うああああああああああああああ!!!」
黒い人影は天を仰いで泣き叫んだ。絶望に満ちたその声に、見ず知らずの者さえ胸を痛めた。
彼が大きな拳を握り締めると、血の蔦が突然うねり、ねじれた!
【注意: ギルドメンバー XXXXX HPが0%になりました】
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ゴキゴキゴキゴキゴキゴキゴキゴキゴキゴキゴキッ。巻き上げられたドイツ兵は全員、四肢をおぞましい形にねじ曲げられて絶命した。その体はゆっくりと光の塵へ変わり、上空から降り注いだ。
黒い人影は、きらめく星屑の中に立ち、ルースを見つめていた……
「一緒に戦おう……寧々!!!」
クトゥルフはスマイルマークの大槌を取り出し、天に向かって叫んだ。




